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 バイデン米大統領は9日、米最高裁判所陪席判事の増員を含め、最高裁変動の可能性を検討する委員会の設立を発表した。

 米最高裁の陪席判事は大統領が指名し、上院の同意を得て任命される。終身制で、職責に忠実である限り終身で務めることができ、議会による弾劾以外では罷免されない。

 しかし、リベラル派は現在、クリントン政権で任命されたスティーブン・ブライヤー陪席判事の退職を求め、バイデン氏に後任を選べるようプレッシャーをかけている。

 これに対して、トランプ前大統領は12日、「現職9人の陪席判事が、2020年の大統領選挙に対する訴訟の審理を何度も拒否していたため、民主党が最高裁を改革できれば『非常に皮肉なこと』になり、最高裁判事らの自業自得だ」と述べた。

 トランプ氏は12日の声明の中で、「もしそのようなことになったら、判事たちが米国のためにすべきことをする勇気がなかった日として、銘記してほしい。共和党上院少数党院内総務のミッチ・マコーネル氏が力の限り抗争しなかったため、保守派は無力だった。マコーネル氏のようなリーダーは、大統領選ですら戦わなかったので、最高裁のためにも立ち向かわないだろう」と述べた。

(翻訳・藍彧)