ミャンマーの最大都市であるヤンゴンの市街地の反クーデターデモ(ツイッター動画のスクリーンショット)

 ミャンマー2月1日の軍事クーデター以来、抗議活動が続く中、国軍は22日にマンダレーで抗議者の取り締まりを続けた。報道によると、同日、7歳の少女が自宅で国軍に射殺された。

 BBCによると、7歳のキン・ミョー・チット(音訳、Khin Myo Chit)ちゃんはマンダレーに住んでおり、事件当時、国軍隊員が家にいた彼女の父に向かって発砲したが、父親の膝の上に座っていたチットちゃんに当たり、救助隊が駆けつけて治療したが、命を救うことはできなかったという。2月1日に行われた当局による反対派への血なまぐさい弾圧以来、最年少の犠牲者となった。チットちゃんの家族によると、彼女の19歳の兄が逮捕されたという。

 人権団体「セーブ・ザ・チルドレン」は声明の中で、チットちゃんの死亡に驚いており、更に21日にマンダレーで14歳の男の子も射殺されたと述べた。声明では、「これらの子供たちの死は、特に安全で安心できるはずの家で殺されたことを考えると憂慮すべきであり、国軍が人命を顧みないことを示している」と述べた。「セーブ・ザ・チルドレン」によると、ミャンマーの軍事クーデター以降、20人以上の子どもたちが亡くなっているという。

 これを受けてデモ隊は24日、「サイレント・ストライキ」を行う予定である。活動家でイラストレーターのノーベル・アウン(音訳、Nobel Aung)氏はロイター通信に対し、彼らは「外出せず、店を開けず、仕事をせず、1日だけすべてをシャットダウンする」と明かした。

 ミャンマー国軍による暴力的な弾圧が続いていることを受け、欧州連合(EU)は22日、ミャンマーのミン・アウン・フライン国軍総司令官をはじめとする国軍や、行政の幹部を含む11人に制裁を科すことを発表した。制裁を受けた者は、渡航禁止と資産凍結の対象となる。これは、ミャンマーでの軍事クーデター以降、EUが行っている最も重要な対応である。

 また、EUの外交官はロイター通信に対し、国軍の一部の企業が次の制裁対象となり、EUの投資家や銀行とのビジネス関係を禁じられる可能性があると述べた。

 政治犯支援協会(AAPP)の発表によると、ミャンマー国軍による弾圧でこれまでに少なくとも250人が死亡しているという。

(翻訳・藍彧)