ニューヨーク知事アンドリュー・マーク・クオモ氏(Bob Jagendorf, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons)

 先日、米ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ州知事の元側近女性2人がセクハラを告発したことを受けて、米下院議長ナンシー・ペロシ氏は「信憑性があり、調査すべきだ」と述べた。

 ペロシ氏は2月28日の声明で、「クオモ州知事に対して深刻で信憑性のある申し立てをした女性たちは、話を聞いてもらい、尊厳を持って扱われるべきだ。独立調査は正当な手続きが必要であり、関係者全員を尊重しなければならない」と述べた。

 このほど、クオモ氏の元女性職員2人は、セクハラ的な行為や卑猥な発言をしたとして同氏を告発した。 クオモ氏は声明でセクハラ疑惑をすべて否定したが、一部の発言が人によって誤解される可能性があると認めた。「もし私の発言が、余計なからかいだと誰かに感じさせた場合は、非常に申し訳なく思う」

 これに先立ち、クオモ氏はニューヨーク州の老人ホームでの感染状況隠蔽をめぐり、現在ニューヨーク州議会から弾劾訴追を求められている。

 ペロシ氏の主張は、ホワイトハウスの発言と一致している。ホワイトハウスのジェン・サキ報道官は2月28日、「これらの疑惑について独立審査が必要だ 。一刻も早く進捗があるべきだと考えている」と述べ、バイデン大統領も支持する意見を示した。

(翻訳・徳永木里子)