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 ウォール・ストリート・ジャーナル紙は17日に、JPモルガン・チェースの予測によると、中国企業の大量の債務が今年中にデフォルトになる可能性があると報じました。

 フィッチ・レーティングスによると、昨年12社の中国企業が海外でデフォルトしたため、70億ドル以上の債券が影響を受けており、記録的なものともなっていました。昨年末、中国の半導体メーカー清華紫光集団などの企業が予想外にデフォルトしたことで、投資家は非常に緊張しています。

 同報道によると、今年中国の不動産開発業者チャイナ・フォーチュン・ランド・デベロップメント(China Fortune Land Development Co., Ltd.)は国内ローンの一部を返済できず、ドル債が極めて低い水準で取引されています。GCLニューエナジー(GCL New Energy Holdings Limited)は5億ドルの債券がデフォルトになりました。深刻な債務危機に陥っていた中国の複合企業、海航集団(HNAグループ)はついに経営破綻し、債権者が同社の再編を求めたため、窮地に陥った海航集団は今年期限になる2億ドルの債券の返済能力に影響が及ぶ可能性があります。

 ワシントンに拠点を置く国際金融協会(IIF)のデータによると、中国の企業債務は国内総生産(GDP)の160%以上を占めているといいます。IIFの研究責任者であるエムレ・ティフティク氏は、中国国内の社債のデフォルト数が2015年から2016年以降、大幅に増加していると述べました。

 フィナンシャル・タイムズ紙によると、中国の企業債務は4兆ドルに達し、2020年の過去最高300億ドルのデフォルトの記録を破り、今年はさらに高くなる可能性があるといいます。

(翻訳・徳永木里子)

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