山東省済寧市の任城刑務所(ネット写真)

 山東省済寧市の任城刑務所で、新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)のクラスターが発生したため、関係責任者5人が2月8日に、1年から2年3ヶ月までの懲役刑を言い渡された。

 中国メディアによると、昨年2月に新型コロナウイルスが各地に蔓延した後、中国の多くの刑務所でクラスターが発生したという。その中で、任城刑務所はクラスター発生するまで感染情況を隠蔽していた。公式に報告された数値では、同刑務所の受刑者200人、刑務官7人が確認され、他にも10人感染の疑いがあった。

 当時、「大紀元時報」が入手した済寧市政府の内部文書によると、当局は任城刑務所の多くの刑務官を済寧市鳳凰西苑ホテルで隔離させ、情報漏れを恐れて守秘義務の誓約書に署名させていたという。

 今回の判決を受けた5人はそれぞれ以下の通りである。

 元中国共産党委員会委員で山東省刑務所管理局の王文傑副局長、職務怠慢の罪で懲役1年の判決を言い渡された。

 元中国共産党委員会書記で任城刑務所の劉葆善所長、職務怠慢の罪で懲役2年3ヶ月の判決を言い渡された。

 元中国共産党委員会委員で任城刑務所の鄧体賀副所長、職務怠慢の罪で懲役1年の判決を言い渡された。

 任城刑務所第五刑区の陳民華元教官、戴光輝元勤務者、感染症予防対策を妨害した罪で執行猶予の判決を言い渡された。

 同ニュースはネットユーザーの中で話題となった。

 「あちこちで感染者が出ているのに、刑事責任を追及された高級官員がいたか?権力がない機関だけがまな板の上の鯉」

 「疫病が発生した当初、感染状況を隠蔽したのは誰だ?下級官吏に責任を取らせて、上級官吏は無責任だ」

 「暴露されるまで隠蔽して、200人以上の感染が確認されてからの方が大問題なのじゃないか」

(翻訳・藍彧)

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