ジョン・イーストマン弁護士(ISCOTUS, CC BY 3.0, via Wikimedia Commons)

 1月13日、トランプ氏陣営を代表し、ペンシルバニア州の大統領選挙に異議を唱えたジョン・イーストマン弁護士は、カリフォルニア州のチャップマン大学での法律教授の職を辞任させられた。

 英語版「大紀元」の報道によると、イーストマン氏は保守派で有名な弁護士であったが、トランプ陣営を擁護したことで左翼の攻撃を受けた。原因として、1月6日にワシントンDCでの抗議集会でトランプ大統領が演説をしたことが考えられる。各州の大統領選挙の結果を確認している最中に、米国議会議事堂が襲撃された。その頃、抗議集会はワシントン広場の反対側で行われており、集会でのイーストマン氏とトランプ大統領の演説が違法である証拠はなかった。

 しかし、チャップマン大学のダニエル・ストルッパ学長は真っ先に憲法で保護された言論の自由に対するイーストマン氏の関与を非難した。彼は1月8日に声明で、イーストマン氏がワシントン地区で発生したアメリカの民主主義を危険に晒す悲劇の事件に関与したと避難した。

 チャップマン大学では、169名の教職員が公開書簡でイーストマン氏の解任を要求している。1月13日、ストルッパ氏は、自分はイーストマン氏と和解しており、”直ちに”辞任すると発表した。

 翌日にイーストマン氏は声明で、大学の取締役会のメンバーが、事前に彼に何も丁寧な連絡をせずに、虚偽の中傷的な発言をしたことを避難した。

 イーストマン氏の訴訟は、トランプ陣営とトランプ支持者が複数の州の選挙結果に対して提出した法的挑戦の一つとして、多くの注目を集め、今も高等裁判所で係争中である。大統領就任式のわずか1週間前、連邦最高裁判所は1月11日、これらの訴訟を迅速化する要求を却下した。

 The Epoch Timesのインタビューで、イーストマン氏は「そうですね、報復だったと思います」と簡単に述べた。

(翻訳・神谷一真)

==看中国(Vision Times Japan)の許可を得ることなく、記事や写真、イラスト、動画等のコンテンツを複製、配布、送信、転載することはできません。==