首都ワシントンにあるトランプ・インターナショナルホテル(Dean Suhr, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons)

 米大統領の就任式に備え、米国各地から約5千人の州兵が警備のために首都ワシントンに派遣された。しかし、就任式の直後、州兵は国会議事堂から環境の悪い駐車場まで追い出され、「裏切りを感じた」と述べた。トランプ元大統領の所有するトランプ・インターナショナルホテル・ワシントンDCは同日、ロビーを開放し、休憩する警察を受け入れた。

 米ニュースメディアであるポリティコの報道によると、1月21日午後、大統領就任式が終わった直後、ワシントンDCでバイデン大統領の就任の警備をした州兵たちは、国会議事堂内に駐留することができず、周辺の駐車場に休憩せよと知らされた。中には寒い室外に休憩させられた州兵もいた。

 就任式当日、数十名の議員が州兵たちと握手し、記念写真を撮り、感謝の気持ちを表したが、1日も経たずに、用済みだった州兵たちが駐車場の隅っこに追い出されたと、ポリティコの取材に応じた州兵が語った。

 一方、退任したばかりのトランプ元大統領は、州兵が望めば、ワシントンにあるトランプ・インターナショナルホテルに休憩することができるとの姿勢を示した。ホテルの支配人が同日のツイートで、「すべての法執行官に感謝の気持ちを込めて…アメリカのリビングルームをお楽しみください。ようこそお越しください」と語った。

 この事件に多くの議員は非難の声を上げた。その後、テキサス州、フロリダ州とニュー・ハンプシャー州の州知事は同州の州兵を召還した。

(翻訳・常夏)

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