(イメージ / Pixabay CC0 1.0)

 1月17日、Google翻訳ツールを使った際に、「breaks promise(違約)」という英単語の前に異なる主語を加えると、全く違う意味になってしまうことがネットユーザーによって明らかになった。例えば、「China(中国)」という単語を主語に置くと、「China breaks promise(中国は約束を破る)」という文は、Google翻訳では「中国は約束を守る」と訳される。「America(アメリカ)」を主語にすると、「アメリカは約束を破る」と正常に翻訳される。この全く正反対の結果について、ネット上で話題となった。多くのネットユーザーが試してみて驚いた。

 また、他の国の名前を入れ替えたユーザーもおり、米国のほか、インド、英国、日本、オーストラリア、韓国、カナダ、イタリア、ドイツ、タイが全部「違約」と訳され、中国だけが「keep its word(約束を守る)」となっている。

 他のネットユーザーは、人名を入れ替えてみた結果、中国共産党指導者の場合、習近平氏、江沢民氏、胡錦濤氏が主語になると「keep one’s word(約束を守る)」と訳されることを発見した。中国共産党常任委員7人のうち、李克強氏だけが「違約」となった。米国の場合は、オバマ氏は「約束を守る」、トランプ氏、バイデン氏、ペロシ氏は「約束を破る」となった。「習近平氏とオバマ氏は(グーグルの)本命なんだ」とネットユーザーが揶揄した。

 1月18日には、記者が再び試したところ、修正されていた。「China breaks promise(中国は約束を破る)」の翻訳結果も正常になった。

 実際、ネットユーザーは以前、Google翻訳ツールの翻訳は人や物事によって翻訳が異なることを発見していた。例えば、「Joe Biden just lost election(ジョー・バイデンは選挙に負けたばかり)」を「Joe Biden just got elected(ジョー・バイデンは当選したばかり)」と訳されていた。そして、主語をトランプ氏に変えると「トランプ氏が選挙に負けた」となった。

(翻訳・藍彧)