(イメージ / Pixabay CC0 1.0)

 人工知能組織(The AI Organization)は人の脳に対して人工知能(AI)生物特徴スキャンを行うことにより、脳の中にある構造体・松果体の中にある特殊な構造を発見した。そしてこの構造は脳全体のニューラルネットワークと繋がることも明らかになった。

 人工知能組織の著作『人工知能:人類の危険な局面(ARTIFICIAL INTELLIGENCE:Dangers to Humanity)』では、このネットワークを「ヒューマンバイオデジタルネットワーク(Human bio-digital Network)」と呼んでいる。グーグルの研究者やCIA職員、空軍の戦闘機パイロットは、電子デバイスを松果体と接続し、モノのインターネット(IoT)やインターネット、飛行機を制御することを試みているとの情報もある。

 なぜ松果体の構造は目と似ているのに、人間の額には目がないのだろうか。この問題は数十年間に渡り科学者たちを困惑させてきた。一部の科学者は、人類が現代の人類に進化する前には、人間の額の真ん中にも目があったのではないかと考えている。実際、古代の人々は座禅を通して、人体の脈絡図を描いた。そして千年以上前のインドや中国、ペルシアの民間の伝承には、テレパシー(他心通)や予感(宿命通)、虚空世界を感知することや、他の時空や次元の情報を得る能力について記述している。しかし現代では、電子デバイスを使わなければ、これらの人体の潜在的能力について実例や証拠を得ることは難しい。
 
仮想現実と拡張現実
 人工知能組織の研究過程では、人間のニューラルネットワークが松果体を介して相互に連携し、脳が仮想現実、増強現実、混合現実の中で電子デバイスの補助を借りて、これらの「現実」が人間のバイオデジタルネットワークと流動的な循環を形成することを発見した。科学技術業界では、人の脳が地球上で最も強力なコンピュータであることをすでにある程度認識している。しかし現在の科学者は、ウェアラブル機器や量子コンピュータ、脳神経に埋め込むチップなど、これらの科学技術を使用して人間のネットワーク制御(モデル制御)能力を強化することでしか、脳の潜在能力を開発することができない。
 
Google社が開発を進める「デジタル化された個人」
 Google社は「デジタル化された大脳」と共に「デジタル化された個人」を開発している。この「デジタル化された個人」により、第三の目や松果体に接続されたウェアラブル機器を利用して電子機器にアクセスすることができ、手を使わずに脳だけでスマートフォンを操作できるようになる。しかし、人工知能組織の研究者は研究を通して、ネットワーク制御のウェアラブル頭部設備は脳卒中や心臓発作など様々な病気を引き起こす恐れがあることを発見した。

 人工知能組織の研究によると、人々の思想はグーグルなどの巨大IT企業が発信する情報やAIデジタルソフトウェアの制御と操作を受けている。実際、ウェアラブル機器が5Gを通してインターネットと接続すると、知性や理性、自由な思考能力に関連する脳の領域が、ウェアラブル機器によってプログラムを書き込まれてしまう恐れがある。ある意味、そのような人はもっと賢くて能力があるように見えるが、実際はAIに支配され制御されたゾンビに過ぎない。このプロセスには、人体の細胞に対する複製のプロセスも含まれている。これらの内容は2019年10月20日に出版された『人工知能:人類の危険な局面』で多角的に論じられている。

 中国の武術気功(太極拳、八卦拳など)の目標は、人体内のエネルギーのチャネルを開き、それによって壁を通り抜けることや、透視、遠隔視などの超能力を開発することだ。正統派の気功や武当派武術気功は普通、入定することを強調し、修練を通して心性を高め、色欲、功名などの世俗的な欲望を追求しない境界に達することを目指す。七情六欲がなければ、松果体の神経ネットワークを開けることができる。

 古代中国では、道教と仏教の多くの典籍は人体と脳のこれらの本能について言及している。インドの『バガヴァッド・ギーター』、ユダヤ教の『カバラ』、ゾロアスター教(祆教)の『アヴェスター』、『チベット死者の書』にもそのような記述がある。

 有名なペルシア詩人ジャラール・ウッディーン・ルーミー(Mevlana Rumi)は、あいまいな記述でこれらの能力を表現している。冥想、修行、あるいは信仰に根ざしたペルシャの伝統と関係のある内容は、侵入してきたイスラムの神権的統治者によって禁止されていたからだ。ペルシャのもう一人の偉大な詩人ハーフェズ(Hafez)の作品はまた別の神秘的な記述を行っている。
 
仏像の第三の目は松果体に通じる
 科学と歴史を結合して最も深くこの話題に触れたのは、気功修煉である法輪大法の主要な著作『転法輪』である。この本の第二講は約40ページを割いて第三の目と松果体について述べている。イーロン・マスク氏とその脳と機械のインターフェース会社のNeuralinkも、松果体を研究している。気になるのは、中国共産党は先端科学研究でこのような特異な功能を宣伝していたが、1990年代末からは、全世界の数十億人を対象に法輪功を誹謗中傷し始めた。これに先立って、中共当局は法輪功の創始者を訪ね、当局が運営する有料の会員制を作ろうと画策していたが、法輪功の創始者は有料化しないという原則に基づいて拒否した。

 驚くべきことに、現在の中国共産党政権が、小学生にウェアラブル設備を額につけた状態で瞑想させ、電波を通じて子供の松果体と連結しようとしていることだ。この装置をつけた後、額の真ん中が痛いと訴える子供が多くいたという。額の真ん中部分は松果体に通じる場所であり、神秘主義思想では第三の目や天眼とも呼ばれている。子供たちが頭にこれらの装置を付けたとき、彼らの思考はコンピュータにスキャンされ、同時に装置は子供のデータを抽出している。中国でこれをやっているのはアメリカの会社である。これを2019年9月にウォールストリートジャーナルが報じた。現場で撮影されたビデオもある。

 20年前に出版された『転法輪』では、松果体と第三の目について事細かに記述されている。中国共産党政権はそれらの記述を卑下しているが、巨大IT企業そして中国共産党自身は逆に、第三の目に関する研究をしている。多くの天才科学者や、社会的に尊敬されている学者たちは、松果体を疑似科学とみなしていた。彼らは社会のリーダーとして、ある種の発言権を持っているが、彼らは感知できないことや触れることができないこと、理解できないことをまったく認めようとしない。博士号を持っている人や世界的な学者、大学研究員の背後には寄付金や数百万ドルの支援がある。彼らはそれらのお金を使って博士論文と研究報告を書き、第三の目は迷信だと主張してきた。人工知能や生物特徴スキャナーを用いて、科学はすでに第三の目の存在を実証しており、近代の実証科学の「見えないものは存在しない」という観念を否定している。

 今日、一部の人々は機械装置を人の脳に入れることで脳を活性化させる試みを行っている。一方、古代の人々は座禅と道徳心の向上によって、人体の潜在的能力を開発した。人工知能組織によると、機械やネットワーク制御(モデル制御)、人体の相互接続技術は、人類に対して実に多方面の危害を及ぼす恐れがあり、その危害の大きさは核兵器を上回る。

 5G、モノのインターネット、スマートフォン、人工知能、ロボット技術との関連を知るには、『人工知能:人類の危険な局面』をお読みください。

(文・Cyrus A Parsa/翻訳・柳生和樹)