アメリカ合衆国議会議事堂(パブリック・ドメイン)

 ペロシ氏をはじめとする民主党議員は先週水曜日(1月6日)の議会暴動の責任をすべてトランプ大統領に帰結し、1月11日にはトランプ氏に対する弾劾法案を発動しようとしたが、下院共和党議員によって阻止された。

 ワシントン・タイムズによると、米下院のステニー・ホイヤー民主党院内総務は月曜日、トランプ大統領を追放するため、ペンス副大統領に米憲法修正第25条の発動を求めた。西ジョージア共和党のアレックス・ムーニー下院議員がホイヤーの意向を阻止し、その後、議会は休会に入ったため、同決議案の審議は行われなかった。

 ペロシ氏は、下院が再開されたときに再び決議案を取り上げ、その時点で民主党議員が決議案を可決する可能性が高いと述べている。下院がこの決議案を可決してから24時間後にペンス副大統領が行動しなければ、下院はトランプ大統領を弾劾する他の方法を模索することになるだろう。

 民主党の弾劾要求は、下院議員の過半数の賛成があれば成立する。下院が決議案を承認すれば、トランプ氏は米国史上初の2回弾劾を受けた大統領となる。

 昨年、下院ではトランプ大統領を弾劾する決議が、上院では3分の2の議員の支持を得られなかったために成功しなかった。また、米上院は1月19日まで通常会議を開かないため、今回弾劾が成功する可能性はほぼゼロに近い。

(翻訳・北条)