(イメージ / Pixabay CC0 1.0)

 イギリスで出現した変異種の新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)が、数カ国に急速に広がっている。 中国では、2020年12月30日に上海で初の関連症例が発表され、2021年1月2日に広州でも変異種ウイルスが検出された。

 広州日報の報道によると、1月2日、広東省CDCは患者のサンプルから、英国で最近発生した変異種ウイルスの遺伝子配列と非常に類似したウイルスを検出したという。

 患者は18歳の中国人男性留学生であった。2020年12月4日に英国から広州に帰国し、入国時に核酸検査が陰性、12月18日に隔離場所で核酸検査が陽性、12月27日に広東省CDCが患者のサンプルの遺伝子配列解析を行った。これまでに得られた情報によると、この変異種ウイルスはより感染性が高いが、患者の症状や重症化率、死亡率がほとんど変わらないと報じた。

 これに先立ち、12月30日に中共CDCは、12月14日に英国から到着した23歳の女子学生で、変異種ウイルスの最初の確認症例が上海で発見されたことを示す調査報告書を発表した。 報告書によると、今回の事件は、中国の感染防止と制御の取り組みに「大きな潜在的な脅威をもたらした」といった。

 イギリスに近いヨーロッパの数カ国に加え、日本、インド、台湾、韓国、シンガポール、香港などのアジアの数カ所で変異種ウイルスが発見された。

 BBCによると、インペリアル・カレッジ・ロンドンのアクセル・ガンディ教授は、この新しい変異種ウイルスはパンデミック以来の最も深刻な変異であると述べた。 ガンディ氏は、最新のデータによると、変異種ウイルスはすべての年齢層で急速に広がっており、感染率は年齢ごとに上昇していることを明らかにした。 ロンドン大学衛生熱帯医学大学院は、この変異種ウイルスは以前のウイルスよりも50~74%感染力が高いと考えた。

(翻訳・徳永木里子)

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