イエスの彫像(イメージ / Pixabay CC0 1.0)

 米下院は、今回の新会期に新たな議事規則を導入し、性別の意味を持つ言葉の使用を禁止した。牧師としての身分を持つ 民主党のエマニュエル・クリーバー下院議員は、新会期の開会祈祷を率いて、祈祷の最後に「A-men」に「A-women」を付け加えたことで、多くの保守派の反対を呼んだ。

 複数のメディアの報道によると、新会期の下院議長に再選された民主党のナンシー・ペロシ下院議員は、異なる人々の性別を尊重するため、ジェンダーニュートラルな言葉の使用や、男性、女性、彼、彼女などの性別の意味合いを持つ言葉の使用を禁止するなど、新たな議事規則を導入したという。

 会期が始まると、メソジストの牧師であるクリーバー氏が、下院を率いて祈りを捧げるように招かれた。祈りが終わると、クリーバー氏は、「私たちは、唯一の真の神の御名において祈ります ……Amen and Awomen」と述べた。

 保守派は、Amenはもともとアラム語とヘブライ語が原語で、ギリシャ語とラテン語を経て「so be it(そうあれかし、それでよろしい)」という意味で英語に導入され、英語では「men」と書かれているのは音韻のみで、性別の意味合いはないと主張した。そのため、クリーバー氏の「Awomen」の使用は、彼が何を伝えようとしていたのかは分からない。

 彼は祈りの中で、キリスト教の唯一の真の神に祈りを捧げるほか、ヒンドゥー教の神ブラフマに言及しているという事実はまた、多くのコメントを引き起こした。キリスト教は一神教であるため、キリスト教の牧師としてヒンドゥー教の神を同時に信奉するべきではない。

 では、アーメンの本当の意味は?

 世界中のキリスト教の信者が知っている二つの言葉、一つは「アーメン」、もう一つは「ハレルヤ」である。世界中のどの言語の聖書でも、この二つの言葉の発音をそのまま残している。すべてのキリスト教会の祈りの言葉の中では、この二つの言葉が直接使われている。

 ヘブライ語では、「アーメン」という言葉は、元々は「reliable(信頼)、sure(確実)、true(真実)」とか「so let it be(だからそれをしましょう、それでよろしい)」という意味だった。

 新約聖書のギリシア語のアーメンは、ヘブライ語の音訳だけである。キリスト教の初期、教会では、ユダヤ教の教会で慣れ親しんだ発音の「アーメン」を会衆の中での祈りに使っていたため、後にキリスト教の信者は祈った後に神への誠意を表すために「アーメン」という言葉を使うようになった。

(翻訳・藍彧)