冬の北京(イメージ:Pixabay CC0 1.0)

 12月28日から31日にかけて、中国全国を強い寒気が襲い、気温が急落した。 同時に、中国の多くの地域では、電力供給が制限される日が続いたため、人々は家で暖を取ることすらままならず、「凍死しそう」という悲鳴が各地で上がった。 

 近日、中国の中央気象台は寒波警報を出し続けており、0度の等温線は広西、広東省まで広がった。12月31日までに中国国内の8割以上の地域が氷点下になる見込みだ。しかし、このような寒波の下、浙江省、湖南省、江西省は、大規模の電力制限により大打撃を受けていた。

 湖南省長沙市の不動産運営会社は12月28日に「緊急通知」を出し、電力会社が電力の使用を12月30日から31日まで制限し、ガス会社が12月29日から1月1日まで天然ガスの供給を停止する、と発表した。 また、浙江省の多くの工場では、政府から電力制限を課され、12月31日まで全ての工場で全ての生産を停止する緊急通達が出されている。

 官公庁では、室内温度が3℃以上になるとエアコンをつけてはいけないという通達まで出ている。 江西省や内モンゴル自治区など複数の政府機関が同様の通知を出し、電力会社に電力使用制限を要求している。

 2020年12月30日未明の時点、ネット上では「最近の長沙は電気やガスが限られていて、どこの会社も暖房を止めている」と不満を漏らす声も。「死にそうになって凍りつきそうになった」「寒くて電気が制限されてエアコンもつけられない」「2020年最後の寒い3日間」「電気を制限し、暖房を止める。今年の年末には凍死するのかな?」 

(翻譯・白鷺)

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