大爆発の現場(イメージ:ツイッター動画のスクリーンショット)

 12月25日(現地時間)の早朝、テネシー州ナッシュビル市中心部で乗用車が突然爆発し、周囲のいくつかの建物に損害を与え、広範囲の通信障害を引き起こした。警察の緊急システムまで影響され機能しない中、 当局はナッシュビル市に緊急空域規制を実施した。

 25日午前6時30分頃、歩行者の少ない路上で爆発が起きたとされているが、爆発による衝撃波で周囲の多くの建物が被害を受け、一部の住宅の窓が割れ、3人が負傷したとされいる。米警察は意図的な爆発だったとみており、同日に爆発現場で人の遺体が見つかった可能性があると発表した。

 爆発はAT&T社のオフィスビルの後方で発生し、ビル内の通信機器と電力機器に損傷を与え、ナッシュビルの市中心で広範囲に通信停止を引き起こした。テネシー州、ケンタッキー州、アラバマ州の警察の緊急システム、ナッシュビルのCOVID-19コミュニティホットライン、いくつかの病院の通信システムも操作不能になった。

 エポックタイムズの報道によると、米連邦航空局(FAA)は25日、12月25日から12月30日までの間、ナッシュビル地区の空域を「国防空域」に指定し、飛行機器の進入を一時的に禁止すると発表した。

 同措置は、空域に許可なく進入したパイロットに民事罰を課したり、パイロットの飛行免許を取り消すなどの罰則を科す。また、米国連邦政府は、パイロットに対して法的措置をとることもある。

 米連邦航空局が25日にパイロットに向けて発表した「航空従事者への通知(NOTAM)」には、「侵入した飛行機器が差し迫った安全保障上の脅威をもたらすと判断された場合、米政府は侵入した飛行機器を致死的な武器で攻撃する可能性がある」と書かれている。

 ナッシュビル警察当局は26日朝、爆発したと疑われる乗用車の写真を公開した。複数の法執行機関は、同車両を見た人、または同車両に関する情報を持っている人が、ナッシュビル警察の犯罪情報ライン(615-742-7463)、またはFBIのメンフィス局のオンラインサイトに連絡するように呼びかけている。

(翻訳・北条)

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