中共ウイルスが人間を殺している(絵:2002227/看中国)

 12月1日、米国メディアは、中国で武漢肺炎が発生した当初、北京当局は流行の実態を外部に知らせなかっただけでなく、正式に診断された患者数が内部統計よりもはるかに少なく、中国共産党幹部や現地当局の誤った防疫対策で、最終的にはパンデミック化したことを示す機密文書を公開した。

 中国大陸で初めて確認された武漢肺炎の症例は2月10日、湖北省武漢市で報告された。中国共産党中央委員会の習近平総書記が北京で武漢肺炎発生の予防・対策指導を行っていた。同日、共産党当局は武漢肺炎感染者が新たに2,478人増加と発表し、武漢肺炎の感染者数は世界で4万人に達し、そのうち400人弱は中国以外の患者であった。

  12月1日、CNN は湖北省疾病管理予防センターの武漢肺炎に関する117 ページに及ぶ共産党の公式機密文書を明らかにした。「内部文書です、機密保持をお願いします」と表記された機密文書によると、湖北省は2019年12月にすでにインフルエンザのピークシーズンに入っており、12月2日の週には2018年の同時期と比べて現地のインフルエンザ患者数が2,059%急増し、武漢、宜昌、西寧では数千人が感染していることが明らかになった。しかし、この急増の実情はこれまで公表されておらず、武漢で肺炎発生のずっと前から、湖北省の地元の公衆衛生システムにすでに負荷が掛かっていたことが想像つく。

 武漢肺炎発生の初期には、地元当局の対策は混乱を極め、いくつかの重要な場面での決定策に明らかな誤りが見られ、その結果、武漢肺炎の確認が 3 週間遅れ、武漢肺炎による新たな確認症例と死亡者についての「誤解を招く」発表が行われ、最終的に武漢肺炎のパンデミック化につながった。

 117ページの機密文書によると、中国共産党が武漢肺炎流行の処理で非常に深刻なミスを犯したことが示されており、それが明らかにしたことは、中国本土の武漢肺炎流行の氷山の一角に過ぎないかもしれない。

 中国共産党外務省、国家衛生委員会、湖北省衛生委員会及び湖北省疾病管理予防センターのいずれも、機密文書の内容に関するコメントの要求には応じていない。

(看中国記者・聞天清/翻訳・北条)