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 今回の米大統領選では、米「主流メディア」の左傾が顕著になり、右傾だったFOXニュースもこの流れを免れていない。米メディアの左翼化は、中国共産党の浸透に深く関わっていることが注目されている。

 米保守派メディア『デイリー・コーラー』は11月22日、『中国日報』の英語版が過去6カ月間に、米メディアに浸透するため、440万ドルの印刷費、発行費、広告料、行政管理費を支払っていたと報じた。そのうち200万ドル近くは印刷費と広告料に充てられていた。

 同報道は外国人代理人登録法(FARA)に基づいて米司法省に提出した文書を引用して、今年5月から10月にかけて、『中国日報』は『ウォール・ストリート・ジャーナル』に8.5万ドル以上、『ロサンゼルス・タイムズ』に34万ドル以上の広告費を支払っていたと報じた。さらに、『外交政策』誌に10万ドル、『フィナンシャル・タイムズ』に22万3710ドル、ある英紙に13万2046ドルの広告料を支払っていた。

 また、北京を拠点とする同メディアは、『ロサンゼルス・タイムズ』紙に11万ドル、『ヒューストン・クロニクル』紙に9.2万ドル、『ボストン・グローブ』紙に7.6万ドルを含む合計1,154,666ドルの印刷費用を米メディアに支払っていた。

 同報道は、中国共産党のプロパガンダ部門である『中国日報』が、ここ数年、米国をはじめとする欧米諸国の新聞や雑誌に掲載料を払って、合法的に見せかける社説を掲載してもらっていると指摘した。2016年末から2019年10月にかけて、『中国日報』は『ワシントン・ポスト』に460万ドル以上支払った。2016年から2020年4月まで、『ザ・ジャーナル』は広告料として600万ドルを受け取った。 2020年だけでも、『ザ・ジャーナル』は『中国日報』から46万ドル以上の広告料を受け取ったという。

 『デイリー・コーラー』が掲載した記事の中で言及した時期に注目すると、米政府の大きな変動と密接に関係している。2016年末は、トランプ氏が米大統領に当選したばかりのころ。また、『中国日報』が米メディアへの浸透を強めた過去6ヶ月間は、米大統領選の正念場だった。

(看中国記者・端木珊/翻訳・藍彧)