2020年11月16日17:00まで、トランプ氏とバイデン氏の得票数(イメージ:看中国/Vision Times Japan)

 いわゆる主流メディアは現在、今回の大統領選挙でバイデン氏が勝利したと報じているが、トランプ大統領は認めていない。トランプ氏の得票数がバイデン氏より高いと考えるメディア(大紀元、看中国など)もいる。果たして彼らの現在の得票数は、それぞれ何票となっているのだろうか。公開された選挙情報を基に、2人の得票数を詳しく分析した。

明らかな偏見

 米国時間の11月3日夜、全米の投票所で投票サービスが終了した後、各州で別々に投票集計を始めた。開票された瞬間から、トランプ氏が獲得した選挙人票は、バイデン氏に終始抑えられていた。その理由は、各主流メディアは意図的に、トランプ氏はバイデン氏に圧倒されたイメージを視聴者に伝えようとしているからだ。

 例えば、選挙人票が最も多いカリフォルニア州の55票は、開票からわずか6分後に各大手メディアはバイデン候補が勝利したと判定した。一方、トランプ大統領側は、フロリダ州を例にすると、11月3日午後23時20分、フロリダ州の開票率98%、トランプ大統領が51.3%対47.8%で、フロリダ州の選挙人票29を獲得したが、各主要メディアは遅れて発表したので、ニュースではトランプ氏の票数が大幅にバイデン氏にビハインドしたと報じられた。

 同様に、予測機関「Decision Desk HQ」が11月10日に更新したデータによると、ノースカロライナ州の開票率は、その時点で少なくとも95%が開票された。トランプ大統領が273.6万票、バイデンが266.3万票を獲得したが、実際ノースカロライナ州の有権者数は545万票にすぎなかった。このことから、11月10日にはトランプ氏が、ノースカロライナ州のすべての選挙人票15票を獲得し、217票から232票になり、実質的な勝利を宣言することができる。しかし、FOXニュースのデータによると、11月13日午後10時(米東部時間)の時点では、15票の選挙人票を持つノースカロライナ州のウェブページには、依然として「未定」と表示されていた。

 大規模な不正投票で物議を醸している州では、再集計または裁判所の判決が必要である。これらの州には、アリゾナ州(11)、ネバダ州(6)、ウィスコンシン州(10)、ミシガン州(16)、ジョージア州(16)、ペンシルベニア州(20)が含まれている。11月14日まで、AP通信、BBC、FOXニュースなどの主要メディアは、ジョージア州を除く5つの州の選挙人票63票を民主党のバイデン候補に与え、バイデン候補がすでに勝利したかのように錯覚させた。

真実な得票数

 大規模な不正行為が発生しため、ジョージア州とウィスコンシン州はすでに再集計を開始している。アリゾナ州、ネバダ州、ミシガン州、ジョージア州、ペンシルベニア州も、大規模な法的訴訟手続きに入っており、法的な認証を受けた正確な結果が出るまでは、これらの州の選挙人票は、どちらの候補にもカウントされるべきではない。

 現在争われている6つの州はさておき、民主党のバイデン候補と共和党のトランプ候補が実際に獲得した有効な選挙人票は以下の表の通りとなっている。

2020年11月16日17:00まで、米大統領選の結果
ワシントンD.C. と各州 選挙人票 バイデン氏 トランプ氏
ワシントンD.C. 3 3 0
カリフォルニア州 55 55 0
コロラド州 9 9 0
コネチカット州 7 7 0
デラウェア州 3 3 0
ハワイ州 4 4 0
イリノイ州 20 20 0
メリーランド州 10 10 0
マサーチューセッツ州 11 11 0
ミネソタ州 10 10 0
ニューハンプシャー州 4 4 0
ニュージャージー州 14 14 0
ニューメキシコ州 5 5 0
ニューヨーク州 29 29 0
オレゴン州 7 7 0
ロードアイランド州 4 4 0
バーモント州 3 3 0
バージニア州 13 13 0
ワシントン州 12 12 0
メイン州 4 3 1
ネブラスカ州 5 1 4
アラバマ州 9 0 9
アラスカ州 3 0 3
アーカンソー州 6 0 6
フロリダ州 29 0 29
アイダホ州 4 0 4
インディアナ州 11 0 11
アイオワ州 6 0 6
カンザス州 6 0 6
ケンタッキー州 8 0 8
ルイジアナ州 8 0 8
ミシシッピ州 6 0 6
ミズーリ州 10 0 10
モンタナ州 3 0 3
ノースカロライナ州 15 0 15
ノースダコタ 3 0 3
オハイオ州 18 0 18
オクラホマ州 7 0 7
サウスカロライナ州 9 0 9
サウスダコタ州 3 0 3
テネシー州 11 0 11
テキサス州 38 0 38
ユタ州 6 0 6
ウェストバージニア州 5 0 5
ワイオミング州 3 0 3
 ペンシルベニア州 20 未定 未定
 ジョージア州 16 未定 未定
 アリゾナ州 11 未定 未定
 ネバダ州 6 未定 未定
 ウィスコンシン州 10 未定 未定
 ミシガン州 16 未定 未定
合計 538 227 232

 この計算から、2人の候補者の実際の票数は、トランプ大統領232、バイデン氏227となるはずだ。

憲法第十二改正案

 今回の選挙では、多くの州で不正が摘発され、ホワイトハウスのマッキンネニー報道官は11月11日夜、ミシガン州の1郡での選挙不正疑惑に関する234ページに及ぶ宣誓供述書を発表した。234ページに及ぶ疑惑はミシガン州の、ある1郡の記録に過ぎなかった。これを見ると、今回の選挙で広範囲に不正が行われていたことがわかる。そのため、今回の選挙結果は米国最高裁で検討される可能性が高い。

 そして、最終的に、これらの不正行為によって、州の選挙人票の帰属を正確に判断できなかった場合、最高裁はその州の今回の選挙は無効であり、すべての同選挙人票も無効であるという判決を下す可能性が高いでしょう。

 上記のような事態になった場合、どちらの大統領候補も勝利宣言に必要な270票に届かない可能性が高い。

 その場合、アメリカ合衆国憲法修正第12条によると、「and if no person have such majority, then from the persons having the highest numbers not exceeding three on the list of those voted for as President, the House of Representatives shall choose immediately, by ballot, the President. But in choosing the President, the votes shall be taken by states, the representation from each state having one vote(意訳:過半数を得た者がない場合、下院は、直ちに、大統領に選ばれた者の名簿から最も多く得票した者、最多3人を超えない者から、大統領を選出しなければならない。ただし、大統領の選出にあたっては、州別に集計し、各州の代表者は1票の議決権が与えられる)」。今回の選挙では、すべての選挙人の投票が廃止され、州ごとにの1州1票で大統領を選出することになる。

 仮に上記のようなことが起きた場合、現在のところ、争点となった州を除くと、トランプ氏は25州で支持を得ており、このような場合であっても再選を勝ち取る可能性が高いと考えられる。

(看中国記者・吉原木子/翻訳・柳生和樹)