南アフリカ共和国のヨハネスブルグ市(イメージ:Wikimedia Commons / Joonas Lyytinen, Käyttäjä:Joonasl / CC BY

 先日、南アフリカで衝撃的な児童誘拐事件が発生した。ピザ屋に男が突然乱入し、4歳の幼い女の子を誘拐しようとした。ピザ屋の店主が男と格闘し、柔道の技を使って組み伏せた。

 現地時間の9月10日午後5時、南アフリカのヨハネスブルグ市西部郊外フロリダ区で、4歳の女の子とその母親は、ピザレストランの屋外ダイニングで食事をしていた。突然、青い服を着た男がフェンスを越えて、女の子を無理やり連れていこうとした。母親はすぐに飛びかかって娘を取り戻そうとした。

 対決の最中に女の子が倒れ、誘拐犯は彼女の首をつかみ抑えた。この時、隣のテーブルに座っていた店主のスクさんは急いで誘拐犯の後ろに駆け寄り、女の子から遠ざけるように男の首を強く絞め、反対側にいる民衆らは助けに駆けつけた。その後、店主は誘拐犯を地面に倒して、警察が到着するまで柔道の技を使って組み伏せた。

 警察が到着した時、誘拐犯はもう逃げられないと分かり、絶望的に叫び、泣き続けていた。

 目撃者によると、この容疑者は単独犯ではなく、車に乗っていた共犯者は彼が拘束されているのを見て現場を走り去ったとのことで、スクさんの助けがなければ、女の子は車の中で連れ去られていた可能性が高いという。

 現地メディアによると、誘拐犯は24歳で、誘拐されるそうになった女の子の家族とは全く面識がないという。警察は男が身代金目当ての誘拐を実行したとみている。誘拐犯がスクさんに遭遇してしまったことが運の尽きだった。スクさんはレストランのオーナーだけではなく、柔道のコーチでもあった。スクさんが誘拐犯を退治した動画はネット上に投稿されてから1700万回以上も視聴され、ネットユーザーからは彼の勇敢さに称賛の声が上がっている。

(翻訳・藍彧)