10月1日香港コーズウェイベイの街頭(写真撮影:看中国/龐大衛)

 10月1日は中国共産党政権樹立71周年記念日であり、香港市民は人権と自由を求めてデモ行進を行った。多くの香港市民が自発的に街頭に立ち、今も中国本土に拘束されている12名の抗議者を声援した。警察は区議員を含む80人以上の抗議者を逮捕した。

 香港警察は、10月1日のデモ申請を却下するとともに、抗議者の「実名登録」を要求し、6千人余りの警察を出動して香港各地で警備した。さらに高い場所に観測地点を設置し、市民の集会を早い段階で察知する体制を敷いた。

 10月1日午後、多くの市民が自発的にコーズウェイベイの街頭に出向き、中国共産党政権に拘束された音沙汰のない12人の若者を釈放するよう要求し、同時に香港「国家安全維持法」にも反対した。

抗議中の香港人と警察(写真撮影:看中国/龐大衛)
抗議中の香港人と警察(写真撮影:看中国/龐大衛)

 午後1時ごろ、元香港衆志事務局長の黄志峰氏がコーズウェイベイのSOGOデパートの外でマスコミから取材を受けた。その後、多数の警察に追い払われた。

 現場の記者によると、これまでデモ現場では警察のカメラチームが撮影を担当していたが、今回は多くの警察がヘルメットにビデオカメラを装着して抗議者を撮影しているという。

 ある市民は「香港に栄光あれ」という歌を放送するラジオを地面に置き、一緒に歌ったところ、警察は即座に「国家安全維持法」に違反するということが書かれた紫色の旗を掲げて警告し、さらにラジオを踏み壊した。

 同日午後、警察は市民の出入りを禁止するために路上に繰り返し封鎖ゾーンを設置し、数百人もの市民を閉じ込め、手錠で拘束した。なかには休暇で買い物に行こうとした人も含まれる。

 コーズウェイベイだけでなく、ネットユーザーは多くの地区での抗議を呼びかけた。警察は多くの地区で市民を逮捕し、午後10時までに少なくとも86人が逮捕され、そのうち74人がコーズウェイベイでの無許可の集会に参加した疑いがあると述べた。逮捕者には4人の区議会議員梁晃維、李予信、陳運通及び黎梓恩も含まれている。

(翻訳・北条)