元香港衆志の党主席である羅冠聡氏(パブリック・ドメイン)

 国家安全法によりイギリスに滞在している元香港衆志の党主席である羅冠聡(ネイサン・ロー)氏は、タイム誌が毎年発表している「世界で最も影響力のある100人」に、台湾の蔡英文総統や中国の習近平総書記と並び、ランクインした。

 最後の香港総督を務めたクリストファー・パッテン氏は羅氏について、「中国共産党の抑圧に恐れず、香港の自由と民主を守った典型的で勇気ある若い世代の代表」と称賛している。

 羅氏は以前、タイム誌の読者投票で470万票を獲得してトップとなり、フェイスブックですべての人々の支持に感謝を示した。彼は選ばれたことについて、「当選」という表現は大げさだが、香港の民主化運動への肯定としては適切だったと述べた。香港の抗議運動の影響力が、中国共産党政権の存続を脅かすほど大きなものになるとは、誰も想像していなかった。

 元香港衆志の黄之鋒事務局長は、メディアの取材に応じて羅氏の受賞について、「国際社会が国家安全法の下にある香港に強い関心を寄せている現れだ」とコメントした。現在も中国本土で拘束されている12人の抗議者へのさらなる注目を呼び掛けた。

 ネットユーザーたちは、羅氏のフェイスブックページに入選についてのコメントを投稿した。

(看中国記者・何佳慧/翻訳・玉竹)