(イメージ:ネット写真)

 米国に亡命中の元香港大学ウィルス研究者の閻麗夢博士は9月14日、新型コロナウイルスに関する調査報告書を公開し、新たに作成したツイッターのアカウントにアップロードしたところ、すぐに凍結されてしまった。この事件について、中国共産党中央党校の元教授・蔡霞氏は「信じられない」とコメントした。

 香港大学にかつて在籍していたウィルス・免疫学者の閻麗夢氏は9月13日に「@LiMengYAN119」というツイッターアカウントを作成し、約5万人のフォロワーを持つようになった。9月14日には彼女と他の3人の学者が「Zenodo」で発表した共同研究報告書のリンクをツイートした。9月15日午後2時頃(米国東部時間)、閻氏のツイッターアカウントが凍結されていたことが分かった。

 蔡霞氏は9月15日、「閻麗夢氏のツイッターが凍結されるなんて信じられない」とツイートした。蔡霞氏はまた、「閻麗夢氏になりすまして偽のアカウントを作る人が多いと指摘されているが、ツイッターはこれまでのところ対処しようとしていない。閻麗夢氏のツイッターは作成からわずか2日で凍結されており、ツイッター運営側に問題があるのではないかと疑われている」と述べた。

 また、米シンクタンク「ハドソン研究所」の元客員研究員である韓連潮(ハン・リアンチャオ)氏も、閻麗夢氏のアカウントを凍結することは言論の自由を抑圧することだと考えており、ツイッターはこの問題について説明する義務があると述べた。また、韓氏は「ソーシャルメディアは公共の広場となっており、企業の行動を規制するためにはオープンで透明なルールが必要だ。やりたい放題にはできない」と強調している。

(看中国記者・黎小葵/翻訳・玉竹)