両親が警察に逮捕され、親を見失った子供(イメージ:ツイッター動画のスクリーンショット)

 9月15日、内モンゴル自治区西部のオルドス市では、子供を学校に行かせなかった牧畜民が公安局に拘束され、子供まで強制拘束されている。警察が牧畜民の家で生徒を捕まえた場合、政府から1人200元の奨励金がもらえるという。

 自由アジアの報道によると、内モンゴル自治区のヘシグテン旗、オンニュド旗、バイリン右旗などの政府は最近、各種の手段を講じて、モンゴル族の子供たちに中国語教育を受けさせるため、学校に通わせることを強要し続けている。さらに夜中に家に侵入し、子供を拘束して連れ去った警察もいたという。数日前、バイリン右旗で幼稚園に子供を送っていなかった母親が拘束された。またその他に、内モンゴルの人権活動家ヤン・ジンドゥ・リマさんとその夫が、母語教育を推進したとして逮捕され、他にも12人が逮捕された。

 ネットユーザーは「南モンゴルでは、子供を学校に行かせなかった牧畜民の両親が警察に逮捕され、親を見失った子供たちは、公安局で恐怖の泣き声を上げていました。中国共産党はウイグル人、香港人の次にモンゴル人を標的に拘束しています。これはジェノサイドです。拡散をお願いします。中国全土が中国共産ナチス党の強制収容所になったことを、世界に知らせなければいけません」と憤りを示した。

 また、内情に詳しいネットユーザーは、警察が牧畜民を家宅捜索し、子供がいれば連れ去り、いなければ親を連れ去っていることを明らかにした。これは是が非でも、警察が奨励金を得るためだと報告されている。「警察はどうしたって、手ぶらでは帰らないでしょう。でなければ一人当たり200元の奨励金が、手に入らないのですから」

 ネットユーザーによると、警察は牧畜民の家に生徒を捕まえて学校に行かせることで、生徒を追い詰めて、農薬を飲むところだったという。

(翻訳・藍彧)