数人の私服警官が市民を逮捕している(ツイッター動画のスクリーンショット)

 9月6日は元々香港の立法会選挙予定日だった。 香港政府は7月下旬、新型コロナウイルス(中共ウイルス)の流行を理由に選挙を1年延期すると発表したため、香港人の不満を引き起こした。一部のネットユーザーは9月6日、九龍で立法会選挙の再開を要求し、「香港版国家安全維持法(国安法)」や「健康コード」に反対するデモを行った。

 香港市民はインターネットを通じて、6日午後2時から九龍でデモ活動の参加者を召集した。疫病による選挙延期、国安法、中国・香港当局が進めている「健康コード」に反対するものだった。しかし、香港警察は、同活動について、警察から許可書が出されていないため、「不法に集結」した人はいずれも「公安条例」に違反すると主張した。最高5年の懲役、「決して容赦しない」と脅しをかけていた。

 同日朝、香港民主派政党「人民力量(じんみんりきりょう)」副委員長の譚得志氏が、香港の国家安全保障局に自宅で逮捕された。元香港衆志秘書長の黄之鋒はインタビューで、譚得志氏が今日逮捕されたのは、国安法違反ではないにもかかわらず、国家安保官の法執行権限を超えていると指摘し、香港ではもう安全な人はいないと述べた。

 香港メディアの報道によると、各地のデモ活動に備え、香港警察は6日に約2,000人を配備し、デモ地点の西九龍を除く全地区に水鉄砲車や装甲車を出動したと報じた。

 6日午後、香港警察は水鉄砲車や装甲車を出動したほか、多くの私服警官を配置し、香港地下鉄の出口にも警備を配置した。12歳と17歳の未成年学生と記者2人が、警察に連行されたと伝えられた。

 また、18歳の少年が身分証明書を携帯していなかったことで警察にパトカーに連行されたが、同行した友人が釈放された。「立場ニュース」によると、連行された2人は街をぶらぶらして警察の近くを通っていたところ、突然連行されたという。

(翻訳・藍彧)