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 8月末、インドと中国の間で国境紛争が再開した。両軍が配備した戦車部隊は互いに相手を射程圏内に収めていると報道されている。一方、インド軍の謎の精鋭部隊が最前線に配備されている情報もある。そして、その部隊の兵士の多くはチベット人と噂されている。

 インド陸軍は現在、パンゴン湖とチュシュル地域の平野部に戦車連隊を配備して中国の戦車と対峙している。インドメディア「India Today」の報道によると、インド軍はカラトップ一帯の高地を占拠しており、戦車と火砲の支援もある。インド側が戦略的な優位性を占めているため、中国の戦車や機械化歩兵部隊の前進は阻まれている。

 ロイター9月3日の報道によると、インドと中国の国境紛争にて、インド陸軍の精鋭部隊である「特殊国境部隊(SFF)」に所属するチベット人兵士が地雷の爆発で死亡した。同報道によると、「特殊国境部隊」の規模は約3,500 人で、1962 年の印中国境紛争後に創設された。この謎の部隊についてはほぼ情報が公開されておらず、兵士のほとんどがチベット人であるとのうわさもある。

 インド政府の元チベット事務顧問のアミターブ・マトゥール氏は、「特殊国境部隊」は特に山地や高海抜地域での作戦に長けている精鋭部隊であるため、彼らを国境地帯に配備することは合理的であると述べている。

 現在、インドと中国の国境は緊張状態が続いている。インド政府は9月1日、中国軍が協定に違反し、挑発的な行動をとったと発表した。今回の衝突で、インド軍は中国軍を基地に追い返した。

(翻訳・藍彧)