8月23日、ベラルーシの野党支持者が首都ミンスクで大規模な抗議集会を開催した。(イメージ:ツイッター動画のスクリーンショット)

 BBCの報道によると、8月23日、ベラルーシの野党支持者が首都ミンスクで大規模な抗議集会を開催し、現職のアレクサンドル・ルカシェンコ大統領の再選に抗議した。

 公式結果によると、26年間ベラルーシを統治し、「ヨーロッパの最後の独裁者」として知られるルカシェンコ大統領は8月9日の選挙で80%以上の投票を獲得した。野党党首スベトラナ・ティハノフスカヤ氏は投票の10%を獲得した。

 独立したオブザーバーがいないため、野党は選挙の大規模な不正投票を非難した。抗議者は、ルカシェンコ氏が選挙結果を盗んだと主張し、辞任を要請した。

 23日、数万もの人々が高齢者から子供連れまで独立広場に押し寄せた。独立広場に向かう通りには、機動隊と軍用車両の長い列があった。人々は警察のスピーカーからの警告を無視し、野党の赤と白の旗を掲げ、「自由」と反政府のスローガンを唱え、一緒に戦争記念館まで歩いた。反対派を支持するメディアによると、デモに10万人以上が参加したという。

 ルカシェンコ大統領は騒乱を鎮圧することを誓い、反体制派を無名の「外国に支持された革命家」と非難した。

 これに先立ち、ベラルーシの国防省は、軍が戦没者慰霊碑の保護を引き継ぐという声明を出した。これまでに約7,000人の抗議者が逮捕され、数百人が殴打や拷問を受け、少なくとも4人の抗議者が死亡した。

 ルカシェンコ大統領は、デモ参加者の集会を止める努力をしていなかった。彼は選挙に公正に勝ったと主張し、また別の世論調査を行うことを決めた。彼は「NATOが当局を転覆させようとしており、ミンスクに新大統領を設立しようとしている」と非難した。

 リトアニアの大統領はフランス通信社に対し、「(ベラルーシの)政権は、根拠がない偽の外部からの脅威的な発言で、あらゆる犠牲を払ってベラルーシの内部問題から注意をそらそうとしている」と語った。

(看中国記者・路克/翻訳・北条)