講演中のトランプ大統領(イメージ:ホワイトハウスの動画スクリーンショット)

 FOXニュース8月23日の報道によると、トランプ米大統領がインタビューで、中国が米国を正しく扱わなければ、米国は中国経済から切り離されることになると述べた。

 トランプ氏は「中国と取引する必要はない。彼らがわれわれを正しく扱わなければ、絶対そうする(中国経済からの脱却)」と述べた。

 2年間続いた米中貿易戦はようやく今年1月に第一段階の貿易協定を結んだ。第二段階の会談を開く予定だったが、武漢肺炎(新型コロナウイル感染症)のパンデミックにより中断された。

 トランプ政権は北京の隠蔽を繰り返し非難してきた。トランプ氏は、第二段階の貿易会談は開かないと示し、また近日、米中両国の第一段階の貿易協定実施に関するビデオ会議を中止させたと明らかにした。

 トランプ氏は6月に「いかなる状況において、米国は中国から完全に切り離すという選択肢を絶対に保留している」とツィートした。

 これに先立ち、トランプ氏は、武漢肺炎までに築いた経済の奇跡を中国共産党が破壊し、ゼロからやり直さなければならないと中国政府を批判した。以前、スティーブン・ムニューシン米国財務長官は、米国企業が中国経済で公平な競争環境を享受できなければ、米中経済の離脱を招くだろうと述べた。

 中国問題専門家の何清漣氏は「40年あまりの改革解放は中国経済が極度に海外に依存する局面をもたらした。一旦依存を断ち切ると、崩壊間近になるだろう」と述べた。

 武漢肺炎のパンデミック後、米国は中国における米国企業の生産チェーンを米国で復活させ、失われた雇用を取り戻そうとしている。離脱は、米国や世界に大きく依存している中国経済に致命的な打撃を与えることが予想される。

(看中国記者・文可伊/翻訳・北条)