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 中国共産党の総書記習近平は、7月21日の会議で、世界市場の萎縮やその他の状況に対応するために、「国内サイクル」に基づく「新たな発展パターン」を徐々に形成すべきだと語った。中国共産党が経済発展の新しい方向を示した。

 40年余りの経済改革と市場開放を経て、中国が世界経済において著しい成長を遂げてきたが、技術面で中国は依然として他の国に依存している。飛行機、高速鉄道、精密機械などの主要部品は欧州と米国から輸入しており、中国はこれらの部品を生産する能力がない。

  ソビエト連邦の崩壊に伴うロシアが北朝鮮への援助を撤廃したことにより、同国の農業機械化はすぐに崩壊した。北朝鮮の貧弱な産業基盤は支援された農業機械をすべて見捨てなければならず、自身の産業レベルに相応わしい元の状態に戻った。

 一方で、中国の国内消費市場は輸出できなれば、輸出製品が国内市場での消費を余儀なくされ、果たして経済発展できるだろうか。

 数十年にわたる経済グローバル化の過程で、中国はすでに世界に強く依存しており、自給自足になることが厳しいと予想される。中国が北朝鮮のように貧困と供給不足に前向きでない限り、自給自足になることは不可能であろう。

(文・China Observer – Vision Times/翻訳・柳生和樹)