習近平総書記と李克強総理(パブリック・ドメイン)

 中国共産党の秘密会議「北戴河会議」を前に、米国が国際的な同盟国を束ねて共産主義中国に対抗する中、習近平は政権最大の難題に直面している。最新のニュースによると、中国共産党の元老は習近平の失脚を企み、米国の「秘密の使者」と接触しているという。

 中国共産党の「北戴河会議」は、中国共産党内部の秘密会議であり、中国共産党の政治的方向性を決める重要な場である。開催時期は例年7月から8月の間とされている。中国の国営メディアの習近平総書記と李克強国務院総理の公開活動に関する報道は、7月31日までとなっており、それ以降は更新されていない。また、海外の中国語メディアによると、北戴河や秦皇島などの駅ではすでにセキュリティーチェックが強化されている。様々な兆しは、北戴河会議が間もなく始まろうとしていることを示している。

 今年の北戴河会議は、特に緊張感のあるものになることは間違いない。 習近平は現在、国内外で多くの困難に直面しているため、元老が一斉に蜂起して自身の責任を問う局面を避けなければならない。しかし、中国共産党の元老と反習近平勢力は、北戴河会議の開催を機に、習近平を権力から引きずり降ろそうと躍起になっているため、平穏なまま終わることはないだろう。

 YouTubeチャンネル「Raise the Flag, Get Your Way」の司会者が先日生放送にて、中国共産党元老の秘書が最近、米国の密使と接触していることを明らかにした。米国の密使は一人ではなく、米政府を代表するチームだという。このチームは中国共産党の元老との間で習近平の今後の問題を協議しており、習近平が短期間で政治から身を引くべきという考えさえあるようだ。今回の北戴河会議で中国共産党の後継者問題が決着する可能性がある。

 つまり、中国共産党の元老らは、共産党内部のメカニズムを通じて「クーデター」を起こし、習近平を失脚させる可能性があるという。

 また、同筋によると、李克強は最近、頻繁に活動しているが、ほとんどが元老に黙認されているという。李克強のやり方はよく習近平の目的を逆らっており、党内からは、習近平に虚位の国家元首だけを残して、代りに李克強が後任するという声すら上がっている。一方で、胡春華が中国共産党の総書記になるという情報もある。

 生放送の司会者は、その真偽について外部の人間がコメントすることはできないと述べたが、これはとても重要な問題だ。今回の中国共産党トップの権力闘争は血みどろの戦いになるだろう。

(看中国記者・苗薇/翻訳・藍彧)