『道徳経』どの言葉も一冊の厚い本に匹敵するほどの価値がある。

老子は「水」を尊いものとし、簡単に言えば、水はしなやかで、堰き止めるのはたやすい。川の水に片手を突っ込めば、一部の水の流れは堰き止められる。しかし、堰き止められた水は方向を変えて流れ続ける。

家庭になぞらえると、親は根っこ、子供は実です。果実に問題があれば、半分以上は根に問題があります。ですから親が違えば、子供の人生も違ったものになると言えます。

老子の<道徳経>の中に、「最も優れた人は静かに見守る人、次は親しみをもたれて人に誉められる人、その次は人に恐れられる人、その次は人から軽蔑される人である」と書かれている。老子は統治者及びリーダーをこのように4つのレベルに分けた。同様に親のタイプも4つに分類した。

最悪な親は、気が弱すぎるか強暴で子供をひどく憎み嫌う。
三流の親は、横暴で常に優位に立ち、子供を畏縮させ怖がらせる。
二流の親は、親密で思いやりがあり、あらゆる面で行き届いている為、子供も親に十分感謝している。

最も優れた親は、子供に独立心とその能力を授け、子供は家から出た後は親のいかなる庇護も必要としなくなる。

(つづく)

(翻訳・夜香木)