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 中国語メディア エポックタイムズの報道によると、中共ウイルス(新型コロナ)患者を治療する地壇病院などの内部文書を入手したという。それらによると、北京当局は感染者と診断された患者の数を過少報告している。北京市は、ウイルス感染の第2波の抑制に成功し、対応施設は1つで十分であると主張している。しかし、市政府の内部文書によれば、保健当局は患者の急増を見越して、地元の病院に対して追加のベッドを準備するよう求めていたことがわかった。さらに、発生が拡大した近隣の河北省の県政府からの別の内部文書で、現地の流行状況に関する情報は秘密にしておくべきであると指示している。

 北京市の保健委員会は、6月24日の内部文書で、「入院患者との面会は許可しない」としている。

 北京緊急医療センターは6月22日付けの内部文書で、北京の感染状況が「非常に深刻だ」とし、応援のため湖北省入りした北京の医療スタッフは、当分の間、北京に戻ってこないようにと通知した。

 北京市政府の報道官である徐和建(Xu Hejian、音訳)氏は6月30日の記者会見で、この第2波の発生における感染者の総数は325人で、無症状の感染者は27人だと述べた。感染者の増加は6月中旬に始まったという。

 しかし、第2波の感染者を治療する指定病院、北京地壇病院の馬延芳所長は、国営新聞「健康時報」とのインタビューで、施設のコロナ患者用のベッドは、300床では足りないと語った。

 6月18日、19日に、地壇病院は中共ウイルス患者以外の入院患者を他の病院に移送し、ウイルス感染患者のみを集中的に治療する施設になった。エポックタイムズが最近、地壇病院から入手した内部文書によれば、6月の複数の日で核酸検査(PCR)結果が示されている。たとえば、6月19日、地壇病院は773人を検査し、そのうち246人が陽性だった。この報告では、246人全員が同病院で治療を受けている。

 いっぽう、北京保健委員会は、6月19日に新たに診断された患者は22人のみと発表しており、6月11日以降の累計感染者数は205人だと主張している。北京市は6月14日、市内79の医療機関がPCR検査を実施すると発表した。地壇病院だけでも、公式に報告されている陽性の診断が多いことから、他の検査地域での結果も過少報告している可能性がある。別の内部レポートによると、6月17日、地壇病院の外来および入院患者に対して、検査を行ったところ、合計109人の陽性患者を確認した。しかし、北京市は同日、新たに診断された患者は21人と発表した。北京に隣接する河北省は、6月に中共ウイルス(型コロナ)が再び流行した。しかし、河北省(人口7400万人)は、感染者はわずか12人だとしている。一方、当局はクラスターが発生したという安新県(人口45.8万人)を封鎖した。

 国営メディアの新華社によれば、当局は、急病患者を除き、安新県のすべての居住者に在宅するよう要求したと伝えた。生活必需品の買い物は1日1回、各世帯1人と限定している。いっぽう、ここでも、当局が患者数を過少報告していることが、内部文書で明らかになっている。この内部文書では、政府幹部らにクラスター発生についての情報を公開しないように命じた。「(クラスター)発生に関連するすべての情報は、省政府のみが公開できる」と文書にある。

【翻訳編集】Visiontimesjp News