欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン(Ursula von der Leyen)委員長(イメージ:Wikimedia Commons/Mueller/ MSC / CC BY 3.0 DE

 6月22日に中国と欧州連合(EU)首脳ビデオ会議が開かれた。海外メディアの報道によると、会議で欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン(Ursula von der Leyen)委員長は、中共ウイルス(新型コロナウイルス)大流行に際し、中国共産党がヨーロッパの病院に対する一連のサイバー攻撃及び偽情報の宣伝活動を行ったことに対し、EUは容認しないと示した。

 北京当局のヨーロッパ病院に対する大規模なサイバー攻撃の目的は、入院患者の年齢や具体的な治療内容などの患者データを入手することだったのではないかという報告があった。

 先日、中国共産党「ハッカー」がオーストラリア政府と機関に対するサイバー攻撃を仕掛けたことについて、同国のスコット・モリソン(Scott Morrison)首相は「国家レベルのハッカーにオーストラリアの重要施設のサービス提供者や運営者にサイバー攻撃が確認された」と述べた。

 6月初め、NATOは、直接疫病に対応する医療保健サービス、病院と研究所を標的としたハッカー攻撃を非難する声明を発表した。欧州連合(EU)外務担当のジョゼップ・ボレル(Josep Borrell)は4月、EUの医療分野のほとんどが悪質なサイバー攻撃を受けたという記録があったと述べた。ブルームバーグによると、3月下旬、世界保健機関は「高度なハッカー」からの攻撃を阻止した。スペインの保健当局やイギリスのコロナウイルス医学研究所も攻撃を受けたという。

 ライエン氏はまた、サイバー攻撃の疑惑に加えて、中共ウイルスの流行中に、疫病に関するフェイクニュースを大量に拡散したと北京当局を非難した。

 EUは 6月中旬、中国(中国共産党)に矢先を向けた報告書「COVID-19の偽情報を解決(Tackling COVID-19 Disinformation)」を発表した。報告によると、中共ウイルスの発生に関する偽情報がヨーロッパで広められたという。

 欧州委員会のヴィエラ・ジュロヴァ(Věra Jourová)副委員長は、欧州における偽情報の発信者を中国共産党と指名したということに同意すると示した。

(編集翻訳・藍彧)