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 財産管理担当を募集する某国際銀行に、アメリカ留学から帰国したばかりのある青年が履歴書を送り、応募しました。
 
 しばらくして、銀行のロンドンの本部から電話がかかってきて、日時を確認し、青年と一次の電話面接をすることになりました。この面接に合格しなければ、正式な面接を受けることができません。
 
 電話面接は某日の午前10時からでした。当日の午前9時頃、彼はちゃんとスーツを着て、ネクタイを締め、電話のそばに姿勢よく座りました。これを見た母は「ねえ、ただの電話面接よ?相手にはあなたが見えないし、ちょっと大げさなのでは?」と笑いながら言いました。
 
 しかし、彼は母に対し真剣に答えました。「お母さん。もし今、僕がタンクトップやショートパンツを着ていたなら、確かにのんびりと、気軽にできるでしょう。ただ、そうすると、僕は気軽な発言をしてしまうかもしれません。それに、相手の方はきちんとした服装で、事務所から僕に電話をかけてこられるので、それに相応しい対応をしなければならないと思うのです。」
 
 母は自分の発言に恥ずかしくなりました。
 
 人に見られていないところでの自律こそ、本当の自律です。
 
 彼は目には見えない努力を重ね、やがて銀行の内定をもらったのでした。
 
(翻訳・玉竹)