武漢P4実験室(イメージ:Weibo)

 NBCニュースの5月9日の報道によると、中国科学院の武漢ウイルス研究所は2019年10月に一時的に閉鎖されたことを示す携帯電話の位置情報データ分析報告書を、関係者が明らかにした。

 当報告書によると、2019年10月7日から10月24日まで、武漢ウイルス研究所のある高セキュリティエリアに携帯電話のアクティビティがなく、そのエリアはその期間中に閉鎖された可能性があるという。10月6日から10月11日までの間に、「危険な事件」が発生した可能性があると報告書は結論付けた。

 中国で最初の武漢肺炎が確診された症例は11月17日に遡るが、フランスでは、12月27日にゼロ号患者が発症した。これにより、一部の研究者は、中国のゼロ号患者の出現時期に疑問を投げかけ始めている。

 分析によれば、武漢肺炎の大流行が始まる時期は、当初発表された時期より早いという可能性がある。さらに、このデータは「ウイルスは武漢ウイルス研究所から流出した」ことの裏付けになるとの分析もあった。

 現在、武漢ウイルス研究所はアメリカの複数の情報機関の調査対象となっている。情報機関は、携帯電話の信号、通信傍受、高架衛星画像などのデータを収集している。

 アメリカ上院議員のマルコ・ルビオ(Marco Rubio)氏は、5月6日のツイッターで当報告書を言及した。「2019年10月から12月まで、武漢研究所とその近くの商用テレメトリーデータを研究してみれば、興味深いことを見つけるかもしれません。過去18か月と比べて、そのエリアのアクティビティが激減していれば、研究所で何かの事件が発生し、その事件がいつ発生したのかが必ずわかるでしょう」とルビオ氏はツイッターでつぶやいた。

(看中国記者・文可伊/翻訳・常夏)