武漢P4実験室(イメージ:Weibo)

 一時期、秘密文書を持ち逃げしたと噂されていた武漢ウイルス研究所の石正麗副主任が、SNS上で「亡命」を否定する書き込みをした。その後、郭文貴氏は5月2日、中国を脱出した欧州に転々として米国へ渡った高位官僚は、実は石正麗でなく、石正麗よりも重要な「ハイレベルな人物」であり、既に米国に到着したと暴露した。この人物は、欧州のある元首、及びもう一人の退任した元首とビデオ会議を行い、「この人物が持ち出した書類を見て2人は驚いた」という。

 郭文貴氏はまた、元ホワイトハウス首席戦略官兼上級顧問のスティーブ‧バノン氏が既にこの人物と面談してあると話した。WHOも「中国の某ハイレベル人物が書類を持って米国に到着した」との情報を受け取っているため、外国メディアの取材を受け、中国共産党にウイルスの起源調査を受け入れるようと呼びかけていた。にもかかわらず、いま時WHOを信用する人はほとんどいないだろうと示した。

 郭文貴氏は把握した情報を用いて、「武漢肺炎ウイルスはエイズ、Mers(中東呼吸器症候群ウイルス)など、複数のウイルスが合併したものだ。世界各国ができるのは、中国共産党政権にすべての真実を言わせるだけ、みんなが想像しているワクチンは不可能だ」と強調した。

 武漢ウイルス研究所の石正麗とそのチームは長年にわたりコウモリの携帯するウィルスの研究に力を尽くしてきたため、ウィルスの流出を疑われていることは今までも絶えない。

 バノン氏は4月24日、自分の番組「War Room: Pandemic」で、「ある重要な証人がおり、数日内に自分が知っている武漢の実験室の内幕を公開する可能性がある」と話した。

 バノン氏は「ウィルスが武漢の実験室から流出したという説は、以前から知られており、民間ではこの見解を持っている人が少なくないと思う。もし実験室の関係者が現れて話をすると、多くの人が興味を持ってくれると信じている。当面は事情の詳しい人がいつ真実を公表してくれるのを待つだけ。」とコメントした。

(翻訳‧柳生和樹)