台風18号の影響で9月1日から降り続いた大雨のため、中国・江西省の遂川県で土石流と土砂崩れが発生し、これまでに1人が死亡、11人が行方不明になっています。
現地当局の発表によりますと、現地時間の9月5日午前4時ごろ、遂川県高坪鎮にある村で土石流が起き、住宅12棟が被害を受けました。このうち8棟は全壊、残る4棟も一部が壊れています。これまでに3人が救助されましたが、うち1人は死亡が確認され、11人は依然として行方が分かっていません。死者や行方不明者の数については、まだ裏付けが取れていない段階です。
同じころ、県内では川にかかる橋が増水した水の勢いで折れるように崩落し、橋脚だけが残りました。当局は、橋は事前に通行止めにしていたため、けが人や車の被害は出ていないとしています。
深圳(しんせん)から吉安へ用事で向かう途中、高坪鎮で土砂崩れに巻き込まれて足止めされた男性は、5日の午後1時になってようやく抜け出せたと話します。町ではネットも電気も止まっていたそうです。「2日の夜に高速道路から降ろされたんですよ。高速のほうも土砂崩れで、通してもらえなくて。一昨日からこっちの民宿にいますけど、もう二日間閉じ込められたままです。土砂崩れで動けないし、幹線道路も塞がってるし」。崩れ方はかなりひどく、あの村はほとんど埋まってしまった、とも語っていました。
地元の住民は、山あいの被害も深刻だとネットに書き込んでいます。「山がまるごと一面、崩れ落ちてくるんです」。高圧線が倒れて停電し、携帯もつながらず、ほとんど連絡が取れない状態だといいます。この住民は自分の村とも連絡がつかず、丸一日、両親の安否が分からないままでしたが、同級生を通じて家族の無事を確認できたそうです。それでも数軒の家は潰れ、別の村では下敷きになった人も出ていると話しています。「家がいくつもなくなりました。田んぼの作物ももう収穫できるところだったのに、全部だめです」。雨はほとんどやまず、そこへ上流のダムが放流を始めたのだといいます。
(翻訳・吉原木子)
