中国の東の沿岸が、この夏三度目の直撃を受けました。
8月28日午前8時5分、台風18号サウデルが浙江省台州市玉環市の坎門に上陸します。中心付近の最大風速は35メートル、中心気圧は975ヘクトパスカル。その1時間後の9時10分、温州市龍湾区に再び上陸しました。65分で二度の上陸です。
注目されたのは、その場所でした。7月11日の台風9号も、8月9日の台風13号も、最初の上陸地点は同じ坎門です。48日で三つ、すべて同じ町でした。気象の専門家は、太平洋高気圧が異常に強い状態で居座り、その南側を吹く東寄りの風がベルトコンベアのように台風を西へ送り込んでいると分析しています。坎門は玉環島の東端に突き出た岬で、三方が海、沖に風を遮るものがありません。
避難は温州と福建で合わせて118万人を超えました。風は温州市永嘉県で瞬間最大53.5メートルを観測。温州空港では197便が欠航しています。
もっとも、被害の中心は風ではありません。上陸が大潮に重なり、満潮に台風の高潮が乗りました。そのうえ雨の降った場所が、この夏すでに何度も雨を受けた場所と重なっています。土壌はもう水を含みきっていました。
その状態で何が起きるかは、数日前の広西で先に現れています。トンキン湾に居座った台風19号の影響で、防城港市上思県の雨量は700ミリを超えました。崇左市寧明県では川の水位が一気に上がり、農地が水没し、停電と通信の途絶が起きます。避難した人は1万6226人。崇左にある築400年の斜塔は、2階分の高さまで水に浸かりました。
寧明県で飲食店を営む男性は、こう話しています。「三日も四日も大雨が降り続いて、町の通りはほとんど水没しました。深いところで4メートルです。うちの店もやられて、水も電気も止まったままです」。県の中心部でも一部で水が2階まで達したといいます。
中国政府は28日、浙江と福建の被害を受けて国としての救援態勢を発動しました。サウデルは熱帯低気圧に変わりながら内陸へ進み、この後は湖南を横切って広東と広西へ抜ける見込みです。湖南南部や広西東北部では100ミリから220ミリの雨が予想され、南部の強い雨は9月初めまで続くと見られています。
台風の中心はすでに海岸から遠く離れましたが、水を含みきった土地の上を、雨雲だけが西へ移動しています。
(翻訳・吉原木子)
