台風13号は、まだ中国本土には上陸していません。ただ、外側の雨雲や風はすでに華東の沿岸地域の天気に影響を及ぼし始めています。中国中央気象台は8月8日午前6時、台風オレンジ警報を発表しました。この時点で台風13号の中心は、浙江省温州市の東南東およそ600キロにある東シナ海南部の海上に位置しており、中心付近の最大風速は毎秒45メートル、中心気圧は950ヘクトパスカルとなっています。今後は時速15〜20キロで西寄りに進み、9日午後から10日朝にかけて浙江省蒼南から象山にかけての沿岸部に上陸するとみられています。上陸時も勢力を維持したまま、中心付近の最大風速は毎秒35〜42メートル程度になる見込みです。

 この台風の影響で、7日8時から8日8時にかけて、黄海南部や長江河口付近ではすでに毎秒10メートル前後の強い風が吹き始めており、東シナ海や台湾東方沖、杭州湾、浙江沿岸では広い範囲で毎秒15〜20メートル前後の風、ところによっては瞬間的に毎秒25メートルを超える風が観測されています。台風の中心が通過する海域では、風速が毎秒40メートルを超える見込みです。上海や江蘇省、浙江省一帯では、ここ数日すでににわか雨や雷雨が発生しており、蒸し暑く湿った空気が続いています。雲の広がりも非常に大きく、衛星画像によるとその範囲はおよそ80万平方キロメートルに達しており、中国東北部の遼寧・吉林・黒竜江の3省を合わせた面積に匹敵する広さです。

 沿岸部にとって、今のところ最大の焦点はやはり上陸が迫る台風13号の動向です。浙江省と福建省ではすでに台風への緊急対応態勢が取られており、建設中だった水利工事の多くが中断されたほか、海上で作業していた船舶も次々と港へ戻り、風を避けています。離島に住む人たちの避難も、すでに始まっています。

(翻訳・吉原木子)