5月17日から18日にかけて、中国の各地で地震が相次いで発生しました。中でも広西チワン族自治区柳州市柳南区では、2日間のうちに複数の地震が連続し、18日には1日でマグニチュード(M)5.2の地震に2度見舞われ、死傷者や建物の倒壊などの被害が出ました。また、新疆ウイグル自治区の2カ所でも18日午後に地震が相次ぎました。こうした立て続けの地震活動は広く注目を集めるとともに、まれな揺れの特徴から、多くの住民の間に不安が広がっています。
この連続地震の前兆は5月17日に見られました。同日、柳南区では10時間足らずの間に2回の地震が連続して発生しています。午前7時46分にM2.5の地震が起き、続いて17時7分に再びM3.2.震源の深さ10キロの地震が発生しました。地元の多くの住民が強い揺れを感じており、「揺れで目が覚めた」「ベッドが激しく揺れた」といった声が聞かれたほか、周辺の柳北区や城中区の住民もはっきりとした揺れを感じていました。
しかし、より深刻な事態はその後に起きました。5月18日午前0時21分、さらに規模の大きいM5.2の地震が柳州市柳南区太陽村鎮一帯を襲いました。震源の深さは8キロです。この地震の前後にも、同地域ではM2.2から3.2の余震が5回続きました。深夜に発生したこの地震は、深刻な人的・物的被害をもたらすことになります。
18日午前11時10分現在、救助隊が被災現場で建物の下敷きになった3人を発見しましたが、医療スタッフにより全員の死亡が確認されました。このほか4人が負傷しています。
現地当局のまとめによると、地震によって14棟の家屋が倒壊し、計58棟の民家に大小の被害が出ています。特に被害の大きかった太陽村鎮では、道路沿いの民家の一部が崩れ落ちて鉄筋がむき出しになり、上層階のドアや窓が外れかかったり、割れて砕けたガラスが散乱したりするなどの悲惨な状況となりました。さらに、落石など10件の二次災害も引き起こされ、柳州市の環状高速道路の一部区間が完全に通行できなくなりました。関係機関は直ちに上下線の全面通行止めを実施し、夜通しで7000人以上の住民を緊急避難させました。
混乱した避難状況の中、間一髪で難を逃れたケースもありました。太陽村に住む女性は、地震発生時に母親の悲鳴で目を覚まし、屋外へ逃げ出したところ、目の前に並んでいた家屋がすでに倒壊していたと振り返っています。また別の住民は、飼っていた柴犬が地震発生の約40秒前から突然激しく吠え続けたため、家族が異変に気づいてすぐに外へ避難し、結果的に全員がけがを免れたと語りました。
この18日の午後は、広西チワン族自治区から遠く離れた新疆ウイグル自治区でも地震が相次ぎました。13時7分に新疆アクス地区クチャ市でM4.5.震源の深さ13キロの地震が発生したのに続き、3時間余り経った16時32分には、ウルムチ市サイバグ区でM3.9.震源の深さ30キロの地震が発生しました。現地の住民は天井の照明が十数秒も揺れ続けたなどと強い揺れを報告しており、周辺の昌吉や天山区の住民もはっきりとした揺れを感じたとしています。
わずか1日の間に何千キロも離れた広西と新疆で地震が相次ぎましたが、地震地質学の専門家は、両者に直接的な構造上の関連性はないと説明しています。両地域は距離が遠く離れており、属する地質構造も全く異なるため、同じ日に中規模の地震が起きたのは偶然の重なりに過ぎないとされています。
インターネット上で両地域の関連性が議論されている間にも、広西での地震活動は収まっていませんでした。18日夜21時44分、柳南区で再びM5.2.震源の深さ8キロの地震が発生しました。同一地域で短時間の間にM5クラスの地震が連続する現象は「双子地震」または「群発地震」と呼ばれます。これは地下に蓄積されたひずみや応力が最初の地震で完全に放出されず、その後の地震で調整が続いていることを意味すると専門家は指摘しています。
マグニチュード5クラスは決して巨大地震ではありませんが、地元住民からは「深夜の地震よりもさらに揺れが強く、長く感じた」との声が相次ぎました。また、この夜の地震は複数の省にまたがる広範囲に揺れをもたらしました。南寧、桂林といった広西チワン族自治区内だけでなく、遠く離れた四川省、貴州省、さらには広東省の多くの地域でもはっきりとした揺れが観測されています。広東省の広州や深センなどのネットユーザーからは「ソファや窓が揺れた」といった書き込みが相次ぎ、SNSのトレンド入りを果たしました。
M5.2という中程度の規模でありながら広範囲に強い揺れをもたらした要因について、専門家は主に、震源が8キロと非常に浅かったこと、夜間で周囲が静かであり人々が揺れを感じやすかったこと、そして広東省などの厚い堆積層を持つ地盤特性や高層建築物の共振現象によって揺れが増幅されたことを挙げています。
(翻訳・吉原木子)
