先日、中国メディアの報道により、中国初となる「飛行機病院」が正式に認可されたことが明らかになりました。上海市衛生健康委員会は、復旦大学附属耳鼻咽喉科医院が「五官健康C909飛行機病院」として診療活動を行うことを承認しました。これは中国国内で初めて、航空機を拠点とする医療機関の運営許可証が交付されたことを意味しており、中国の航空医療はこれまでにない新たな局面を迎えたと言えます。
このニュースは瞬く間にインターネット上で大きな注目を集めました。技術的な側面を見ますと、この国産機C909を改造した移動式医療空間には、標準化された高度な医療設備が整えられています。機内には専門的な外来診察エリアが設けられ、最新の眼科および耳鼻咽喉科の機器が配備されました。中でも特に注目されているのは、機内に設置された豪華クラスのクリーンルーム仕様の手術室です。その浄化基準は最高レベルに達しており、白内障手術や耳鼻咽喉科の身体への負担を減らした低侵襲手術に対応できるとされています。病院の専門チームはこの運用のために、外来診察から手術の感染管理、緊急対応、さらには環境保護に至るまでの一連の管理制度を構築し、高度一万メートルの上空でも地上と同等の医療品質を維持することを目指しています。
実際、このプロジェクトは2025年9月に新疆ウイグル自治区の石河子で初飛行を終えており、基礎的な診療から手術能力の向上まで着実な進展を遂げてきました。正式な認可を受けた後、同病院は機内で複数のボランティア団体のチャリティ手術を実施したと発表しています。新疆の伊犁から訪れた患者の阿布さん(仮名)は、再診の際に飛行機の上で手術が受けられるとは思ってもみなかったと驚いていました。病院側は2026年までにこのモデルを、一帯一路沿線諸国の医療資源が乏しい地域にも展開する計画を立てており、地理的な障壁を打ち破ることで質の高い医療資源を辺境地の患者の元へ直接届けることを目標に掲げています。
しかし、この医療技術の画期的な進歩が公式に称賛される一方で、民間の世論は全く異なる反応を見せています。中国のネットユーザーたちはこのニュースに衝撃を受け、SNS上には不安と疑念の声が渦巻いています。多くの人々はこの施設を「移動式の収容所」や「空飛ぶ屠殺場」といった過激な言葉で形容しました。あるユーザーは、このモデルが持つ移動性と隠密性の高さゆえに、違法行為の監視がさらに困難になるのではないかと懸念を露わにしています。人々の恐怖は決して根拠のないものではなく、コメントの多くは臓器移植の闇に触れています。「空で摘出し、地上で使う」「素早く正確で、逃げる隙さえない」といった言葉は、権力が医学を恣意的に操作することに対する国民の極度の不信感を浮き彫りにしています。さらに、監視の届かない上空での手術室は、特権階級専用の臓器供給拠点になりかねないと危惧する声も上がっています。
こうした社会的な集団不安は海外の世論にも波及しています。Xでは、この体制下における医学の異質さを非難する書き込みが相次いでいます。あるコメントでは、権力が事実を覆い隠し、嘘が真実を上回る環境において、本来は命を救うべきメスが屠殺刀に変わってしまう恐れがあるとの指摘がなされました。中国当局による臓器移植の合法化と、社会で頻発する行方不明者問題には切り離せない関係があるとする見方も少なくありません。
こうした現状に対し、法輪功迫害追及国際組織の代表である汪志遠氏は、インタビューの中で深い懸念を表明しました。同組織が長年行ってきた調査によれば、1999年末以降、中国当局は特定のグループを対象とした大規模な強制臓器摘出政策を実施してきたと述べています。汪氏は、これが単なる噂ではなく、膨大な証拠に基づいた結論であることを強調しまた。特に汪氏が指摘したのは、中国が世界で最も厳格な監視システムを持ち、7億台もの監視カメラを運用しているという点です。紛失した物品はすぐに見つかる一方で、膨大な数の人間が行方不明になっても監視カメラによる解決に至らないというこの矛盾した状況は、再考すべき深刻な問題であるとしています。
汪氏は、強制臓器摘出の行為がすでに特定のグループから社会全体へと拡大している兆候があると批判しました。本来の臓器供給源が膨大な市場需要を満たせなくなった時、その魔の手は必然的に一般市民へと伸びていくことになります。汪氏は、長年にわたり一部の民衆がこうした残酷な真実から目を背けてきたことが、結果として社会道徳の崩壊と司法システムの堕落を招いたと考えています。今や、この脅威はすべての人々の身に迫っています。飛行機病院のような、より効率的で移動可能な医療プラットフォームが確立されることで、臓器摘出の行為はさらに追跡と阻止が困難なものとなる可能性があります。汪氏は、この人道に対する罪が人類文明全体を侵食している現実を直視し、一人一人が警戒を高める必要があると強く訴えています。
(翻訳・吉原木子)
