中国本土の上空の二酸化窒素の濃度(イメージ:NASA)

 中国で爆発的に感染拡大する武漢肺炎は、中国本土全省に蔓延するのみならず、世界範囲で蔓延しつつあり、現在は60を超える国・地域に拡散している。中国共産党政府は次々と都市閉鎖や工場操業停止を命令したが、拡散を阻止することができなかった。先日、最新版の中国本土の上空の空気汚染地図をNASAがリリースしたが、肺炎が拡散する前とは鮮明な対比になる。

 先日NASAがリリースした最新の衛星画像は、1月1日~1月20日と2月10日~2月25日の中国本土の上空の空気汚染の状況を比べた。二酸化窒素の濃度の下降の動向は驚異をもたらすほどだ。

 例年の2月だと、中国本土は旧正月が明けて、会社や企業・工場が操業を再開し、旧正月明けのUターンラッシュもあるため、本土での二酸化窒素の濃度はとても高い状態になる。しかし、今年は武漢肺炎のため、ほぼすべての人が家の中で隔離させられるか在宅勤務をするため、意外と中国の空気汚染は緩和された。

 ネット上でのコメントでは、「本当に不思議」「こう見ると普段の中国の空気汚染はどれほど深刻なのかがわかる。3か月の操業停止をすれば大幅改善できそう」「これこそが健康な空気」「中国人はそろそろ環境を変えないと」との声と、「操業再開すればまた元に戻るかも」との声もあった。

(翻訳・常夏)