中国の銀行の不良債権が急増する一方で、銀行の支店も市場から急速に撤退しています。統計データによると、今年の最初の5ヶ月間で既に1257の銀行支店が市場から撤退しました。

 中国メディア「澎湃新聞」の報道によると、2024年前半の5ヶ月で1257の銀行支店が市場から撤退し、前年比で30.41%の増加とのことです。同時に、新設される銀行支店の数は減少しています。今年の最初の5ヶ月間で設立された銀行支店はわずか894にとどまりました。

 一部のネットユーザーは、「銀行破産の波が来たか」と懸念しています。

 中国の経済が悪化する中で、銀行の問題がますます顕在化しており、支店の市場撤退に加え、不良債権も増加しています。
英誌「エコノミスト」の報道によると、中国では数百の銀行が不良債権の急増に直面しており、これは一触即発の爆弾のようなもので、爆発すれば予測不能な結果をもたらすとしています。

 米国在住の中国系経済学者の李恒青氏は大紀元とのインタビューで、「河南村鎮銀行のような中小型銀行が中国には約4,000以上あり、次に影響を受けるのはこれらの銀行で、河南村鎮銀行の事件のような事態が次々と発生するだろう」と述べました。

(翻訳・吉原木子)