四川省雅江県の山火事は6日間続いており、まだ鎮火していません。一部の村が焼け落ち、千年の歴史を持つ古寺も山火事の脅威にさらされ、猛火と濃煙に包まれています。

 雅江県では3月15日夕方に山火事が発生し、急速に延焼しました。雅江県にある千年の歴史を持つ古寺である帕姆岭寺(パム嶺寺)の周辺の山林に火が燃え上がり、猛火が寺全体を飲み込もうとしているように見え、空は濃煙で覆われている様子が映っています。複数の僧侶が寺の外の空き地で祈りを捧げています。

 パム嶺寺はチベット仏教カギュ派の寺院で、雅江県八角楼郷に位置し、標高は4120メートルです。現在、四川省と雲南省から合わせて2000人以上が火災現場で消火活動を行っており、6機のヘリコプターが巡回および消火に投入されています。山火事の影響で、雅江県の46世帯170人の村民が避難しています。

 地元のネットユーザーは、「私は雅江県にいますが、完全に鎮火するまでには少なくともあと10日以上かかるでしょう。火元は十数ヵ所あり、風が強く、人が立っていられないほどです。火は非常に速く広がっています」と述べました。

(翻訳・吉原木子)