中国当局は近年、様々な理由で日本の高級和牛などの高品質食材の輸入を禁止しています。そのため、多くの中国人がこれらの食材を手に入れたい場合、日本が他国に輸出した商品を購入するしかなく、結局、より多くのお金を費やさざるを得なくなっています。

 産経新聞の中華民国(台湾)台北支局長である矢板明夫氏は22日、「中央アジアのタジキスタンは近年、日本の高級和牛を大量に輸入し始め、昨年は304トンに達し、2020年の6倍に増加しました。しかし、タジク人は主に羊肉を食べ、牛肉を食べる習慣がありません。彼らが輸入した和牛はほぼ全て中国に転売され、北京、上海、広州などの大都市の高級日本料理店の食材になっています」とFacebookに投稿しました。

 この現象について、矢板氏は、中国当局が2001年から「牛海綿状脳症のリスク」を理由に日本の牛肉の輸入を禁止してきました。しかし、中国の消費者は和牛が大好きなので、商人たちはタジキスタンを転送ステーションとしています。

 矢板氏はまた、和牛だけでなく、日本の有名な米である「コシヒカリ」も、産地が新潟県であるため、「核汚染のリスクが存在する」という理由で中国当局によって輸入が禁止されています。商人たちは同様に、カンボジア、タジキスタンなどの国を経由して「コシヒカリ」を輸入しています。同様に、中国当局は昨年の夏、日本のすべての水産物の輸入を禁止しましたが、最近、日本の海産物が同じ方法でこっそりと中国市場に入ったと述べました。

 矢板氏は最後に、中国当局はここ数年、戦狼外交を展開し、科学的データを無視して、軽々しく日本の食材の輸入を禁止し、中国の消費者に多くの無駄なお金を使わせていると述べました。

(翻訳・吉原木子)