中国の習近平総書記が膵臓癌に罹患したという情報がネット上で出回って、大量の注目を集めました。

 X(ツイッター)アカウント@IngWeilaiは25日、「習近平が膵臓癌にかかっている可能性があるとネット上で噂されており、真偽のほどは確かめられません。重要なのは習近平がどれくらい公の場に現れていないかということです。もし本当に膵臓癌なら、神様が来ても救えず、寿命は半年から一年しかありません」と投稿しました。

 同投稿に添付されたスクリーンショットによると、「北京看護師」というIDの人物が、「非常に親しく信頼できる同級生の友人から、習近平がやせ細っているため、301病院(中国人民解放軍総医院)の医療チームがPET-CT検査を行い、膵臓に陰影があり、それが膵臓癌の可能性があります」と主張しています。

 習近平が最近公の場に現れた写真や動画によると、実際にかなり痩せている様子が見て取れます。これには、習近平が中国共産党台湾連盟中央委員会前主席の張克輝の葬儀に出席した際や、ウズベキスタンの大統領と会談した際の写真が含まれています。

 時事評論家の章天亮は、この情報はデマだと考えており、「習近平の健康状態は国家機密であり、ただの看護師がこのような情報を知ることはあり得えません。また、習近平が健康診断を受ける場合、301病院に行く必要はなく、中南海で行えます」と述べました。

 一方、医師を勤めていた時事評論家の唐靖遠はこの情報が半分本当、半分嘘だと考えています。

 唐靖遠は、「体重が減る原因は2つしかありません。ダイエットが成功したか、健康問題が起きたかのどちらかです。もしダイエットだとすれば、習近平には一流の医療チームがおり、徐々に体重を減らすという科学的な方法を用いるはずで、急激に痩せるような方法は取らないでしょう」と指摘しました。

 唐靖遠はまた、「医学的な観点から言えば、もし体重が急激に減少した場合、ほとんどの医師は最初に悪性腫瘍の疑いを持つでしょう。悪性腫瘍は人体内の貪欲な蛇であり、人を急速に痩せさせます。特に膵臓癌は癌の中の王とも言われている。だから私の見解では、もしこの噂がデマであったとしても、少なくとも医学にかなり精通している人が作り出したものです」と述べました。

(翻訳・吉原木子)