カナダ在住の民主運動家である盛雪氏はこのほど、Xで助けを求めるメッセージを投稿しました。アラムサというモンゴル族の青年は喧嘩騒ぎに巻き込まれ、当局に逮捕され、主犯とみなされて迫害されています。

 アラムサさんは内モンゴルのシリンゴル盟出身です。10年前、彼は冬休みに実家に帰った時、同窓会に参加しました。途中で、級友たちが言い争いになり、乱闘にエスカレートしました。アラムサさんは乱闘に関わっていなかったにもかかわらず、両親の保護も背景もなく、しかもモンゴル族であるため、結局主犯とされ、傷害罪で15年の刑を言い渡されました。

 アラムサさんは正直で強情な人で、人を殴っていないのに重い刑を受け、ずっと不服でした。彼は10年間刑務所で罪を認めようとせず、獄卒に苦しめられました。

 情報筋によると、当局はアラムサさんを屈服させるため、長年にわたって様々な拷問を行ってきたと言います。例えば、彼は自分の下着や個人の囚人服を着る権利を剥奪され、未洗浄の他の釈放された囚人が脱いだ古い囚人服を強制的に着せられました。内モンゴルの気温は現在摂氏マイナス15度ほどですが、彼は暖房のない、室温がほぼ0度に近い、光の届かない井戸のような場所に閉じ込められています。情報筋によれば、彼の足はすでに深刻な凍傷を負っており、歩行が困難でありながら治療を受けさせません。

 アラムサさんはフフホト市の高度警備刑務所に収監されています。ここは中国北部で最初の高度警備刑務所で、フフホト市の東郊に位置し、約5億元(約100億円)の投資がされ、収容規模は2000人に達します。公開された資料によると、この刑務所は主に高度に危険な、死刑執行猶予の者や職務犯罪などの受刑者を集中収容しており、警戒レベルが最も高い刑務所だといいます。

 同刑務所は収容者に対して非常に残酷で、死亡率が高すぎるため、悪名高く、3ヶ月前にフフホト市第三刑務所と改名されました。

(翻訳・吉原木子)