中国経済は持続的に悪化しており、企業の倒産やリストラの波が押し寄せています。一部の大都市では、通常は春節期間に見られる帰省ラッシュがすでに始まっています。

 「雅虎新聞」の報道によると、中国の電子商取引およびクラウドコンピューティング企業である「アリババグループ」は、量子コンピューティング研究室を閉鎖したことが分かりました。これは同社が利益を向上させるためにさらなる経費削減を考えている可能性を示しています。

 最近、アリババが2.5万人のリストラを計画しているという情報がネット上で出回っています。11月22日、アリババのパートナー兼最高人事責任者である蔣芳氏は、ネット上で出回っている情報はすべてデマであるとの声明を出しました。しかし、1週間もしないうちに、すでに一つの部門を閉鎖しました。

 コスト削減のため、アリババは2022年から従業員を減らし始め、今まで解雇された人数は3万人を超えています。

 同時にもう一つのインターネット大手であるバイトダンスもリストラを始めています。中国メディアの報道によると、TikTokの親会社であるバイトダンスは大規模な事業再編を行い、ゲーム市場から撤退し、子会社であるNuverse(朝夕光年) を閉鎖し、開発中のゲームプロジェクトもすべて中止したといいます。

 ラジオ・フリー・アジアの報道によると、最近、約20の大手民間企業が部門の撤廃や大量のリストラを計画しているといいます。

 リストラの波が押し寄せてきたため、仕事を失った多くの人々は仕方なく、帰省をせざるを得ません。そのため、通常は春節期間に見られる帰省ラッシュがすでに始まっています。ある深センのネットユーザーは、「春節までまだ数か月あるが、新しい仕事が見つからないため、多くの労働者はもうすでに帰省している。まだ、11月なのに、深センでも大規模な帰省ラッシュが発生したことは、驚きだった。100万人以上が深センを早めに離れたと聞いた」と暴露しました。

(翻訳・吉原木子)