中国のおから工事は悪名高く、住宅や商業施設、道路、橋梁など、どの建築物にもおから工事の可能性があります。

 今年2月19日、広西チワン族自治区賀州市にある「歩頭大橋」は突然崩壊しました。報道によると、同大橋の建設費は1400万元(約3億円)に上り、2015年に竣工したばかりで、さらに驚くべきことに、断裂部分には鉄筋が一切なかったといいます。これにより、この橋の設計や施工に深刻な問題があったのではないかという疑問が生じています。

 中国では橋梁崩壊事故が頻繁に発生しています。中国の検索エンジン「百度」で関連するキーワードを検索すると、過去3年間、中国各地で数十件以上の橋梁崩壊事故が発生したことが分かりました。さらに、これらの橋梁の使用期間が非常に短く、多くの橋梁が完成して数年、場合によっては数か月で崩壊しています。

 以下は近年の中国で起きた一部の橋梁崩壊事件のリストです。

 2021年3月29日、黒竜江省ハルビン市方正県の新興大橋が崩壊しました。

 2020年11月1日、天津市浜海新区で橋梁の崩壊事故が発生し、8人が死亡しました。

 2019年6月14日、広東省河源市で橋梁の崩壊事故が発生し、車2台が転落しました。

 2018年11月14日、四川省にある318国道の金沙江大橋が崩壊しました。

 2017年1月6日、開通してわずか2か月の湖南省懐邵衡鉄道衡陽県区間の大橋が崩壊しました。

 2017年4月14日、浙江省蕭山市にある大橋が崩壊しました。

 2016年9月11日、江西省泰和県319国道にある大橋が工事中に崩落し、橋全体が断裂し、一部が贛江に落下しました。死傷者は不明です。

(翻訳・吉原木子)