現在、台風9号は中国沿岸を離れつつあるが、台風11号は勢力を蓄えて、中国に上陸しようとしている。

 中国公式メディアの報道によると、2日18時までに、台風9号によって福建省では44万9800人が被災し、農作物の被災面積は2412.34ヘクタールで、直接的な経済損失は8.72億元(約175億円)に達したという。

 また、広東省雲浮市では台風の影響で、2日昼から3日朝にかけて豪雨に見舞われた。多くの村・鎮では道路が冠水し、民家や店舗が浸水している。ネットユーザーが投稿した動画によると、雲浮市での多くの道路や建物が水に浸かっており、一部の地域では水の深さが5~6メートルに達したことが分かった。

 しかし、台風9号が去ったばかりで、台風11号が接近しつつある。中国中央気象台によると、台風11号は、3日午前10時に超強台風(16級)に格上げ、これは今年西北太平洋で6番目に超強台風に達した台風であるという。台風11号は3日午後3時30分に台湾の台東市沿岸に上陸し、4日の未明に台湾海峡に進み、5日の午後には広東省と福建省の境界付近に上陸する見込み。

 台風11号の影響で、3日の午後から6日まで、福建省、広東省などが持続的な強風と豪雨の影響を受ける見込み。

 気象専門家によると、台風11号は福建省、広東省東部などに深刻な風雨の影響をもたらし、持続時間が長く、積算降水量が多い。また一部の地域は台風9号の影響と重なるため、山津波、洪水、都市の内水氾濫、農地の浸水などの災害リスクが高まる可能性があるという。

(翻訳・吉原木子)