中国当局は、処理水放出の件を過剰宣伝した結果、中国の飲食、漁業に大きな打撃を与えた。ある小粉紅は当局の宣伝に惑わされて、強い憎悪の念を抱きながら日本を罵倒したが、数日後には自分の町の漁師全体が失業することを嘆いた。

 ネット上で出回っているスクリーンショットによると、ある遼寧省のネットユーザーが「私たちは今、どうしたらいいかわからなくなった。家族は代々漁業で生計を立てており、町全体の産業はすべて海産物に関連している。漁船、沿岸養殖、牡蠣加工、海産物の仕入れなどを含むすべての産業が影響を受けており、町全体の人々は失業する恐れがある」とウェイボーに投稿した。また、投稿の最後には、悲しみを表す泣き顔の絵文字が添えられている。

 一方、数日前にはこのネットユーザーは、日本及び処理水の放出について理性的に討論する人々を侮辱的な言葉で罵倒した。

 現在、多くの中国人は当局の宣伝の影響を受け、「海が処理水で汚染される」ことを懸念し、すべての海産物をボイコットし始めた。ネット上で出回っている情報によると、多くの海鮮市場が閑散としており、多くの海産物が売れず、廃棄されるしかない。多くの漁師は前途多難な状況を自覚し、漁船を売却して転職する準備をしているという。

(翻訳・吉原木子)