台風5号と台風6号が中国の大半を襲ったばかりで、新たな台風が迫っている。28日、「台風9号」「台風10号」「台風11号」が同時に活発化し、今年、西北太平洋上において初めて3つの台風が同時に現れた。そのうち、台風9号が中国への影響が最も強い。

 中国中央気象台によると、29日5時時点で、台風9号はフィリピンのマニラの東北約520キロメートルの海上に位置し、最大風速は14級(45メートル/秒)に達した。台風9号は時速5〜10キロメートルの速度で北西方向にゆっくりと移動し、徐々に強力化すると予想されるという。

 福建省気象台によると、台風9号は31日の朝に福建省南部から広東省東部一帯の沿海に近づくという。

 台風9号は台風5号と比べて、その破壊力はより強くなる可能性が高い。中国気象新聞社が2016年に発表した記事によると、夏は台風の頻発する時期であるが、9月に発生する台風のほうが、より強力で破壊力が強いことがわかった。

 同記事には、「1949年から2014年までの期間に、秋に発生した台風は合計755個あり、そのうち超強力台風は211個で、割合は27.9%に達した。この期間中、夏の台風で超強力台風の割合は16.3%しかなかった。夏に発生する台風と比較して、進路が南寄りで、勢力が強く、破壊力が強いという3つの特徴がある」と書かれている。

(翻訳・吉原木子)